大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【ウィング】

時は、アメリカ東部時間6月5日の午前10時頃であった。

またところ変わって、マイアミビーチにある建設工事現場にて…

現場は、B班が運営するカジノホテルが完成する予定の場所である。

場所は、現場事務所の中にて…

A・Bメインの2班のメンバーたち35人とエレンさんは、三浦工業とダイキン工業の現地駐在員さんたち30人と一緒に設計図をみながら機種の設置工事の打ち合わせをしていた。

時は、12時頃であった。

A・Bメインの2班のメンバーたち35人とエレンさんは、デリバリーで注文したハンバーガーとクラムチャウダースープとグリーンサラダのセットでランチを摂っていた。

そんな時であった。

女性の事務員さんがものすごく困った表情で私たちのもとへやって来た。

女性の事務員さんは、右手に電話機《でんわ》の子機を持っていた。

女性の事務員さんは、ものすごく困った表情でリチャードさんに声をかけた。

「リチャードさま。」
「なんでしょうか?」
「ロスアンゼルスのご実家からお電話です。」
「出られないと言うてください!!」
「困ります〜」
「仕事中の私用電話はしないでくださいと言うてください!!」
「ご実家のおかあさまがリチャードさんの声が聞きたいと言うてるのですよ〜」
「拒否する!!」
「お願いです!!電話に出てください!!お母さまが『早く出て!!』と言うてるのですよ!!」
「なんだよ一体もう!!」

リチャードさんは、子機を受け取ったあとブツブツと言いながら事務所の外へ出た。

またところ変わって、事務所の外にて…

リチャードさんは、ものすごくイラついた声で受話器ごしにいるお母さまに言うた。

「もしもしママ!!ぼくたちが旅をしている間は電話をかけないでと言うたのに、なんでかけて来たのだよ!?」

またところ変わって、ビバリーヒルズにあるリチャードさんの実家にて…

リチャードさんのお母さまは、ものすごくオタついた声で受話器ごしにいるリチャードさんに言うた。

「リチャード!!ママはものすごく困っているのよ!!ものすごく困っているから助けをもとめているのよ!!」

リチャードさんは、ものすごく怒った声で言うた。

「ママ!!いいかげんにしろよ!!」
「リチャード!!なんでそんなに怒るのよ!?ママはマーラとローザが大学に行かなくなったので困っているのよ!!」
「またマーラとローザの話しかよ!!マーラとローザは小生意気だからイライラするのだよ!!」

リチャードさんがものすごく怒った声で言うたので、お母さまはものすごく困った声で言うた。

「リチャード!!マーラとローザはレロンとメグさんが結婚することが決まったので『さびしい…』と言うてるのよ!!」

リチャードさんは、ものすごく怒った声で言うた。

「マーラとローザはどこのどこまで甘えているのだ!?…パパがマーラとローザに対してカドに甘やかしてばかりいたからだめな子になったのだよ!!」
「リチャード…パパは悪気があってマーラとローザを甘やかしたわけじゃないのよ…マーラとローザがかわいいから…」
「かわいいからなんだと言うのだよ!?それじゃあ、ぼくと兄さんとレロンはにくいと言うのか!?」
「にくいとは言ってないわよ〜」
「ふざけるな!!」
「リチャード〜」
「それじゃあ、ママはレロンとメグさんが結婚することが気に入らないのだね!!」
「気に入らないとは言ってないわよ!!」
「ママが困っていると言うのであればマーラとローザを大学へ押し込めろよ!!」
「押し込めるって〜」
「マーラとローザを力付くでも大学へ押し込めろと言うてるのだよ!!」
「リチャード〜」
「ぼくは明日以降もお仕事の予定がたくさんあるのだよ…帰宅する予定はないのだよ!!…マーラとローザが大学へ行くのがイヤと言うのであれば残された選択肢は結婚だけだと伝えておけ!!」
「リチャード!!」
「ママ!!一週間以内にマーラとローザを交際期間0日で嫁に出せよ!!今すぐにマーラとローザの結婚相手を探せよ!!」

(ガチャーン!!)

思い切りブチ切れたリチャードさんは、電話をガチャーンと切ったあとブツブツと言いながら事務所に入った。

またところ変わって、私たちがいる部屋にて…

ものすごくつかれた表情を浮かべているリチャードさんに対してミンジュンさんが声をかけた。

「リチャードさん。」
「ミンジュンさん。」
「実家のお母さまから電話がかかってきたのね。」
「はい。」
「一体、なにがあったのよ?」
「妹ふたりが大学に行かなくなったので困っているって…」

ケントさんは、困った表情で言うた。

「困ったもんだな…マーラさんとローザさんは、なにをするために大学に行ってるのか?」

ルイザさんも困った表情で『ふたりともなにを考えているのかしらね〜』と言うた。

ミンジュンさんは、困った表情で言うた。

「うちらは、立派な女医《おいしゃさん》になるために必死になって勉強したのよ…そして、アメリカ合衆国の医師免許を取得したのよ!!…それなのに、マーラさんとローザさんは甘えているわよ!!」

ウェンビンさんは、困った表情で『なんとも言えない…』と言うた。

ゆかさんは、困った表情で言うた。

「そんなことはいいから早くランチを食べなさい…午後からもお仕事がたくさんあるのよ。」

このあと、リチャードさんは再びランチを食べ始めた。

午後以降も、三浦工業とダイキン工業の現地駐在員さんたちと一緒に機種の取り付け工事の打ち合わせを行った。

マイアミでのお仕事は、6月8日の午後3時頃まで行われた。

時は、アメリカ東部時間6月8日の夕方4時頃であった。

またところ変わって、マイアミ国際空港のVIP専用のロビーにて…

エレンさんは、このあと夕方5時半頃に出発するソウルインチョン国際空港行きのアシアナ航空機に乗って旅に出る予定である。

エレンさんは、韓国に到着したあとD班のメンバーたちと合流する予定である。

ケントさんとルイザさんは、エレンさんに対して声をかけた。

「エレン、気を付けて行くのだよ。」
「韓国に到着したあとは、どうするの?」
「インチョンの国際空港でポムじいさんとゆみさんと合流する予定です。」
「そうか…」
「インチョンに到着したあとは、トランジットホテルで一泊する予定です…翌朝、上海経由でハルビンへ行きます。」
「ハルビンへ行くのだね…分かったよ。」
「パパ、ママ、それじゃあ出発します。」
「気をつけてね。」

このあと、エレンさんは大きめサイズのサックスバーのスーツケースを手にしたあと出発ゲートへ向かった。

(ゴーッ…)

夕方5時半頃であった。

エレンさんが乗り込んだアシアナ航空機がマイアミ国際空港から飛び立った。

A・Bメインの2班のメンバーたち35人は、エレンさんが乗り込んだアシアナ航空機に向けて大きく手をふって見送った。

(ゴーッ…)

それから2時間後であった。

A・Bメインの2班のメンバーたち35人が乗り込んだ専用機がマイアミ国際空港から飛び立った。

専用機は、南アフリカとマダガスカル経由でドバイ国際空港へ向かった。

6月9日以降もお仕事の予定がたくさんあるので休みは1日もない。
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