大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【いくつかの空】

時は、3月2日の午前10時頃であった。

またところ変わって、備中高松(岡山市北区)平山にあるお寺さんにて…

お寺さんは、英雄さんの前妻の実家《いえ》の檀家になっているお寺さんである。

(ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク…)

お寺さんの特大広間にもくぎょの音と御経《おきょう》を読んでいる住職さんの声が響いていた。

お寺さんの特大広間に英雄さんと英雄さんの長男・秀樹の家族たち4人と前妻の実家の親族たちが集まっていた。

この日は、英雄さんの前妻の法要がおごそかな空気につつまれている中で行われていた。

時は、午後1時半頃であった。

またところ変わって、お寺さんの中にある墓地にて…

英雄さんは、秀樹の家族たち4人と一緒に遊歩道を歩きながら話し合いをしていた。

英雄さんは、ものすごく怒った表情で秀樹に言うた。

「秀樹!!」
「とうさん〜」
「夏海《なつみ》はいつになったらガッコーへ行くのだ!?」
「精神面が極力不安定になっているので、ガッコーへ行くことができないのです!!」
「そうか…分かった!!…それじゃあ、元気になったら(矢田の私立高校)にフクガクすることを考えた方がいいと思うが…」
「できればそのようにしたいのですが…本人の精神状態がきわめて危険な状態に置かれているので…」
「また暴れる恐れがあるのか!?」
「ええ。」
「それなら、夏海《なつみ》を病院に入院させるしかないと思う!!」

夏代《なつよ》は、ものすごくつらい表情で英雄さんに言うた。

「8日ほど前に、夏海《なつみ》を病院に連れて行きました…夏海《なつみ》は…医者から…要精密検査と言われました。」
「要精密検査。」
「ええ…脳の重要部に…ものすごく大きなカタマリがありました。」
「脳腫瘍のうたがいがあるのか?」
「はい。」
「もう分かった…話を変えるけど、かおるから夏海《なつみ》の状態についてなにか聞いてないか?」
「いえ…聞いてません…鳥取《おむこう》の私立高校《がっこう》の校長先生が夏海《なつみ》の精神状態が知りたいので精神病院《びょういん》をジュシンしてくださいと言うことしか聞いてませんけど…」
「分かった。」

英雄さんは、ひと間隔おいたあと秀樹に言うた。

「秀樹、執行猶予の期間がまだ残っていることを忘れるな!!あの時、かあさんがどんな気持ちに置かれていたのかと言うことを忘れるな!!」
「分かりました。」

英雄さんは、秀樹さんにきびしく言うたあと大きくため息をついた。

英雄さんは、午後2時半頃にお寺さんを出発した。

この日、英雄さんはかおるさんとリコンすることを決意した。

そのまた一方で、英雄さんは8年前にハッショウした胃がんの進行度合いがステージ3か4になったことが明らかになった。

英雄さんは、3月2日付けでイワマツグループを正式にやめることにした。

英雄さんは、3月4日に松山市梅本町にある国立がんセンターに入院することになった。

かおるさんとリコンすることについては、後回しになった。
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