大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【メインテーマ】

時は流れて…

3月1日の午前10時半頃であった。

またところ変わって、鳥取市薬師町にある私立高校の体育館にて…

体育館では、卒業式が行われていた。

国際家政科の3年生の女子生徒《せいと》たち10人は、希望に満ちあふれた表情で卒業式《しき》にのぞんだ。

3年生の女子生徒《せいと》たち10人は、4月から全寮制の高等予備校で短大・大学進学を目指す日々を送る予定である。

……………………

時は、正午過ぎであった。

2年生の女子生徒《せいと》たちは、卒業式が終わったあとイワマツグループのA班のメンバーたち12人と一緒にふたたび旅に出た。

私立高校《ガッコー》から出たかおるさんは、特急列車《れっしゃ》を乗り継いで四国へ向かった。

このあと、かおるさんはより過酷なお仕事に取り組む予定であった。

夏海《なつみ》は精神状態がより不安定になっていたので、1月1日付けで国際家政科から追放された。

どうしても私立高校《いまのガッコー》を続けたいのであれば普通科に転籍するしかない…

しかし、今の夏海《なつみ》は私立高校《いまのガッコー》に戻る意思はなかった。

また、矢田にある私立高校《まえのガッコー》にフクガクする意思もなかった…

………………

かおるさんは、鳥取の私立高校《ガッコー》の校長先生から夏海《なつみ》の精神状態が知りたいので小児精神科《びょういん》へ行くようにと命ぜられたのでものすごく困っていた。

どうしたらいいのよ…

夏海《なつみ》さんは…

私立高校《いまのガッコー》を続けていくことができなくなった…

どうしたらいいのよ…

どうしたらいいのよ…

…………………………

時は、3月1日の夜9時前であった。

またところ変わって、大阪市中央区城見にあるテレビ局にて…

局内にある楽屋にイワマツグループのA班のメンバーたち11人がいた。

英雄さんは、電話の応対をするために楽屋の外にいた。

日付が変わって3月2日の深夜0時から48時間の予定で日曜日昼に放送されているディベート番組の大量収録が行われる予定である。

今回の収録に出演する予定だった評論家先生がチュースイエン(盲腸)で入院したので、私が急きょ出演することになった。

ウェンビンさんは、ディレクターチェアに座っている私の血圧測定をしていた。

(プシュー…)

水銀の血圧計のリストバンドのエアーがぬけた。

ウェンビンさんは、チェックシートに私の血圧値と脈拍数を記入した。

(ピピピピピピピピピピピピピピピ…)

つづいて、私の右わきにはさんでいるオムロンの電子体温計のアラーム音が鳴った。

私は、中から取り出した体温計をウェンビンさんに手渡した。

ウェンビンさんは、チェックシートに私の体温を記入した。

またところ変わって、局内にあるエントランスホールにて…

英雄さんは、スマホにかかってきた電話の応対をしていた。

電話は、英雄さんの前妻のお父さまからであった。

英雄さんは、時おり怒った声で言うなど…落ち着いて話をすることができなかった。

結局、英雄さんはいらついた状態でガチャーンと電話を切った。

またところ変わって、楽屋にて…

英雄さんは、ものすごく困った表情で楽屋に入った。

ウェンビンさんは、ものすごく困った表情で英雄さんに言うた。

「英雄さん!!英雄さん!!」
「ウェンビンさん〜」
「きょうはものすごくいそがしいのでみんながてんてこまいになっているのですよ!!」
「すみませんでした〜」
「こんな時にかぎって、(ゆかさんたち)リーダーが班に不在である…かおるさんが休職した…急なスケジュール変更が生じた…どうすればいいのか分からない…」
「すみませんでした。」

この時、ノートパソコンをひらいてカルテ管理などをしていたゆあさんが英雄さんにお声がけした。

「宮木さん。」
「はい。」
「宮木さんに電話をかけたひとはどなたなの?」
「前妻の父親からです。」
「あっ、前の奥さまのお父さまから電話があったのね。」
「はい。」
「なんて言うたの?」
「もうすぐ前妻の命日ですと言われた。」
「あっ、前の奥さまの命日ね…宮木さんの前の奥さまは…ご病気で亡くなられたのかな?」
「いえ、自殺です。」
「なんで自殺したのよ?」
「実のせがれが…前妻に対するDVをふるったことが原因で死亡しました。」
「それで、宮木さんのご長男さんは刑務所に行ったのね。」
「いえ、執行猶予を選びました…たしか…8年でした。」
「あっ、執行猶予8年だったのね。」
「はい。」
「ご長男さんは、それからどうなったのよ?」
「いまの嫁と再婚しました。」
「そう…分かったわ。」

ゆあさんは、ひとテンポおいたあと英雄さんに言うた。

「宮木さん、今から非常にもうしわけない話をするわよ〜」
「はっ?非常にもうしわけない話?」
「いいから聞いてよ!!」

ゆあさんは、英雄さんに対して怒った表情で言うたあとこう言うた。

「宮木さん…宮木さんがしていたお仕事を大至急ゆまに引き継ぎしてください!!」
「えっ?ゆまさんにお仕事を引き継げって?」
「せや!!」

ゆあさんは、ものすごく怒った表情で英雄さんに言うた。

「宮木さん!!今のあなたの状態はジンジョウじゃないわよ!!」
「ジンジョウじゃない?」
「せやけん休養しなさいと言うたのよ!!」
「休養…」

ゆあさんは、怒った表情で英雄さんに言うた。

「これから先の予定を宮木さんに知らせておくわよ!!…3月5日からお仕事の予定が大量にあるわよ…ヨシタカさまのテレビ出演が終了したあとはまた旅に出るのよ…宮木さん!!よそ見しないでひとの話を聞きなさい!!」
「すみませんでした〜」

ゆあさんは、英雄さんを怒鳴りつけたあとこのあとのスケジュールを伝えた。

その後、ゆあさんはものすごく怒った表情で英雄さんに言うた。

「話は以上よ!!」
「分かりました。」
「宮木さんがしていたお仕事は、ゆまに引き継いでください!!」
「分かりました…ゆあさん。」
「なんやねん!!まだうちに言いたいことがあるの!?」
「わたし…近いうちにかおるとリコンします。」
「リコン!?なんでかおるさんとリコンするのよ!?」
「ですから、ふたりのつごーが悪くなったので…」
「宮木さんがそのようにしたいのであればかおるさんと話し合ってよ!!かおるさんもかおるさんなら宮木さんも宮木さんよ!!なさけないわね!!…もういいわよ!!とにかく、あんたがしていたお仕事を全部ゆまに引き継ぐ作業を始めなさい!!」
「分かりました。」

このあと、英雄さんはゆまさんにお仕事を引き継ぐ作業を始めた。

時は、深夜11時半頃であった。

英雄さんは、ゆまさんにお仕事を全部引き継いだあとボストンバッグ一つを持ってテレビ局から出た。

いまの時間は交通機関が動いてないので、近くにあるホテルで一泊することにした。

英雄さんは、3月2日から当面のあいだ休養するためにイワマツグループから離れた。

英雄さんがフクショクする予定がないので、A班のメンバーはゆかさんたちリーダーを入れて17人になった。

英雄さんがイワマツグループを離れたので、副リーダーのわくに入っていたゆまさんがウェンビンさんと順子《よりこ》さんがいるわく(私の主治医)に移ることが決まった。

なお、かおるさんがフクショクする時期についてはまだ未定である。
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