大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第4話・雨に咲く花
【雨に咲く花】
「よーくん、よーくんこっちよ〜」
信号待ちをしていた私は、声が聞こえた方に顔を向けた。
1926年秋から冬眠《コールドスリープ》をしていたドナ姐《ねえ》はんが大きく右手をふりながら私を呼んでいた。
私は『ドナ姐《ねえ》は~ん〜』と言いながら大きく右手を降った。
トナカイ色のコートを着ているドナ姐《ねえ》はんが私のもとに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんは、私に抱きついたあと安心した声で言うた。
「よーくん…無事でよかった…もう大丈夫よ〜」
「ドナ姐《ねえ》はん。」
「よーくん、今すぐに日本から脱出するわよ。」
「うん。」
このあと、ドナ姐《ねえ》はんと私は旅に出た。
(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
それから60分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだ国鉄宇高連絡船《れんらくせん》が汽笛をあげながら岩壁から離れた。
船内にいるドナ姐《ねえ》はんと私は、遠くに見える港駅《えき》の風景をながめながら考え事をしていた。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
それからまた120分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、連絡船から降りたあと国鉄宇野線《うのせん》の快速電車《でんしゃ》と山陽新幹線を乗り継いで博多駅へ向かった。
(ゴーッ!!)
時は、夜7時過ぎであった。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、福岡空港から飛び立ったアシアナ航空の飛行機に乗って日本から脱出した。
飛行機は、夜8時10分頃にソウルキンポ空港に到着した。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、飛行機から降りたあとタクシーに乗ってソウル中心部へ向かった。
タクシーは、夜9時20分頃にミョンドンの中心部にあるロッテホテルに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、タクシーから降りたあとホテル館内に入った。
またところ変わって、ロッテホテルのエントランスホールにて…
エントランスホールにあるソファに冬眠《コールドスリープ》からさめたマァマが座っていた。
マァマは、私が日本から無事に脱出することができるようにと祈りつづけていた。
「神さま…どうかお願いです…よーくんが無事に日本から脱出することができるように…よーくん…よーくん…」
この時であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私がマァマのもとに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんは、マァマに声をかけた。
「ジナ姐《ねえ》ちゃん…ジナ姐《ねえ》ちゃん…よーくんが無事に到着したわよ~」
ドナ姐《ねえ》はんに声をかけられたマァマは、後ろをふりかえった。
私は、マァマに声をかけた。
「マァマ…マァマ〜」
「よーくん…よーくん…よーくん!!」
マァマは、私の胸に抱きついたあとくすんくすんと泣いた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくん…よーくんよかった…よーくん…無事でよかった…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「マァマ…マァマ…」
「よーくん…よーくんもう大丈夫よ…もう大丈夫よ。」
「マァマ…私は…放り出された日から…ずっと…大番頭《おおばんと》はんたちとドナ姐《ねえ》はんとマァマを探し回っていたのだよ…」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくん…よーくんごめんね…心細い思いをさせてごめんね…」
くすんくすんと泣いているマァマは、何度も繰り返して私を呼んだ。
この日、3人はロッテホテルで一泊した。
信号待ちをしていた私は、声が聞こえた方に顔を向けた。
1926年秋から冬眠《コールドスリープ》をしていたドナ姐《ねえ》はんが大きく右手をふりながら私を呼んでいた。
私は『ドナ姐《ねえ》は~ん〜』と言いながら大きく右手を降った。
トナカイ色のコートを着ているドナ姐《ねえ》はんが私のもとに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんは、私に抱きついたあと安心した声で言うた。
「よーくん…無事でよかった…もう大丈夫よ〜」
「ドナ姐《ねえ》はん。」
「よーくん、今すぐに日本から脱出するわよ。」
「うん。」
このあと、ドナ姐《ねえ》はんと私は旅に出た。
(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
それから60分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだ国鉄宇高連絡船《れんらくせん》が汽笛をあげながら岩壁から離れた。
船内にいるドナ姐《ねえ》はんと私は、遠くに見える港駅《えき》の風景をながめながら考え事をしていた。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
それからまた120分後であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、連絡船から降りたあと国鉄宇野線《うのせん》の快速電車《でんしゃ》と山陽新幹線を乗り継いで博多駅へ向かった。
(ゴーッ!!)
時は、夜7時過ぎであった。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、福岡空港から飛び立ったアシアナ航空の飛行機に乗って日本から脱出した。
飛行機は、夜8時10分頃にソウルキンポ空港に到着した。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、飛行機から降りたあとタクシーに乗ってソウル中心部へ向かった。
タクシーは、夜9時20分頃にミョンドンの中心部にあるロッテホテルに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、タクシーから降りたあとホテル館内に入った。
またところ変わって、ロッテホテルのエントランスホールにて…
エントランスホールにあるソファに冬眠《コールドスリープ》からさめたマァマが座っていた。
マァマは、私が日本から無事に脱出することができるようにと祈りつづけていた。
「神さま…どうかお願いです…よーくんが無事に日本から脱出することができるように…よーくん…よーくん…」
この時であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私がマァマのもとに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんは、マァマに声をかけた。
「ジナ姐《ねえ》ちゃん…ジナ姐《ねえ》ちゃん…よーくんが無事に到着したわよ~」
ドナ姐《ねえ》はんに声をかけられたマァマは、後ろをふりかえった。
私は、マァマに声をかけた。
「マァマ…マァマ〜」
「よーくん…よーくん…よーくん!!」
マァマは、私の胸に抱きついたあとくすんくすんと泣いた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくん…よーくんよかった…よーくん…無事でよかった…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「マァマ…マァマ…」
「よーくん…よーくんもう大丈夫よ…もう大丈夫よ。」
「マァマ…私は…放り出された日から…ずっと…大番頭《おおばんと》はんたちとドナ姐《ねえ》はんとマァマを探し回っていたのだよ…」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくん…よーくんごめんね…心細い思いをさせてごめんね…」
くすんくすんと泣いているマァマは、何度も繰り返して私を呼んだ。
この日、3人はロッテホテルで一泊した。