大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【愛しい人のとなりで眠りたい】

時は、アメリカ東部時間6月15日の夜8時半頃であった。

またところ変わって、ニューヨーク・タイムズスクエア付近にあるニュース専門チャンネルのスタジオにて…

このあと、夜9時からディベート番組の生放送が行われる予定である。

スタジオには、アンナとB班のリーダーたち5人とA班のリーダーたち6人とドリスさんとエレンさんとマァマがいた。

生放送番組に出演する予定のアンナは、フリルつきのブラウスと濃いネイビーのジャケットとパンツのレディーススーツ姿であった。

ゆかさんは、水銀の血圧計を使ってアンナの血圧測定をしていた。

(プシュー)

リストバンドに入っていたエアーがぬけた。

ゆかさんは、チェックシートにアンナの血圧値と脈拍を記入した。

「124の85…正常です。」

(ピピピピピピピピピ…)

この時、アンナの右わきにはさんでいたオムロンの電子体温計の電子音が鳴った。

ジャンスさんは、アンナの右わきにはさんでいた電子体温計を取ったあとゆかさんに手渡した。

ゆかさんは、チェックシートにアンナの体温を記入した。

ゆかさんは、水銀の血圧計をお医者さんカバンに収納した。

フランソワさんは、心配げな表情でマァマに言うた。

「ヨシタカさまは、この最近血圧が高い日が多いようです。」
「よーくん大丈夫かな〜」

アンナは、不安げな声でマァマに言うた。

「ママ。」
「なあに、アンナちゃん。」
「ヨシタカに会いたいよぅ…」
「そうね…今、よーくんは大阪のテレビ局でお仕事をしているわよ…このあとも予定がたくさん入っているみたいね。」

アンナは、ややつらい声でマァマに言うた。

「アンナ…切ない…」

マァマは、アンナの肩をやさしく抱きながらやさしく声をかけた。

「よしよし…よしよし…アンナちゃんよしよし…アンナちゃんはママの義娘《むすめ》よ…」

夜8時40分になった。

まもなく、29人の女性出演者のみなさまがスタジオ入りする予定である。

29人の女性出演者のみなさまは、全員既婚者で結婚後も多方面で活動を続けている女性たちである。

主な出演者は、アメリカ上下両院女性議員さま・女性起業家・アメリカ合衆国に本社がある大手総合商社の女性CEO・イギリスの大手新聞社の女性記者…

…である。

29人の女性出演者のみなさまがスタジオ入りした。

アンナは、29人の女性出演者さまたちと初対面のごあいさつをかわした。

夜9時頃になった。

生放送が始まった。

ディベートのテーマは『女性の社会参加が全世界に行き渡るために必要なことは…』である。

アンナは、29人の女性出演者のみなさまと英語で意見交換をした。

B班のリーダーたち5人とA班のリーダーたち6人とドリスさんとエレンさんとマァマは、アンナのお仕事ぶりをスタジオのすみで静かに見守った。
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