大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【みにくいあひるの子】

時は、4月4日の夜7時過ぎであった。

ところ変わって、宮崎市橘通《みやざきたちばなどお》り西にある居酒屋にて…

テーブル席に、女性と友人の女(デートクラブ嬢)が座っていた。

テーブルに、枝豆と冷や奴とエビチリが並んでいた。

女性は、1982年8月19日の夜遅くに松山市中心部にあるナイトクラブで女《ホステス》ともめごとを起こした。

それから数日後に女《ホステス》の遺体が松山市米野町《しないこめのまち》の山林で発見された…

女性は、その前にも似たようなトラブルを起こしたようだ。

女性は、友人のコに対して『このままでは破滅してしまう…』と言うた。

女性から話を聞いた友人のコは、ものすごく困った声で言うた。

「うめちゃん(源氏名)。」
「なによぅ〜」
「あんたはこれからどうしたいのよ?…2年前に松山《マッチャマ》でホステスが殺された事件が発生した…亡くなったホステスの同僚が特別手配されたと聞いたけど…他に思い当たるフシはあるの?」
「分からないわよ〜」

友人のコは、より厳しい声で女性に言うた。

「あんた、この頃生活態度が悪いみたいね!!自分の顔を鏡に写してよく見たらどう!?」

友人のコからどぎつい声で言われた女性は、トイレに行った。

またところ変わって、店舗内にあるトイレにて…

(ブクブク…バシャ!!)

女性は、洗面所の流しに水をためたあと顔を水につけた。

たまっている水から顔をあげた時、水が勢いよく散った。

鏡に写っている女性の顔がびちょびちょに濡れていた。

ぼんやりとした表情を浮かべていた女性は、考え事をしていた。

そんな時であった。

(ガチャ…)

トイレの中に、トレンチコートを着た刑事たち10人が入った。

この時、捜査一課長のワッペンをつけた刑事が女性に声をかけた。

「お取り込み中のところすみませんけれど…」
「えっ?」
「愛媛県警本部の捜査一課長でございますが…昭和57年8月19日の夜遅くに発生したホステス殺人事件のことで…任意の事情聴取に応じていただけますか?」
「えええー!!」

刑事たちから任意の事情聴取に応じるようにと言われた女性は、すっとんきょうな声をあげた。

その後、女性は刑事たちによって警察署に連れて行かれた。
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