大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【聞いてください私の人生・その3】

さて、その頃であった。

またところ変わって、鳥羽市高丘町《とばしたかおかちょう》にある大型和風建築の家にて…

大型和風建築の家は、恒夫小夜子《つねおさよこふうふ》の長女・米湊沙恵子《こみなとさえこ》(51歳)と夫・友作《ゆうさく》(53歳)と長男・龍史《たつし》(高2)の家族が暮らしている家であった。

恒夫小夜子《つねおさよこふうふ》と宗隆《むねたか》は、新宮市の家から出たあとこの家に移り住んだ。

家の大広間のテーブルに恒夫小夜子《つねおさよこふうふ》と沙恵子《さえこ》が集まっていた。

友作《ゆうさく》と宗隆《むねたか》は、まだ帰宅していなかった。

龍史《たつし》は、部屋に閉じこもっていた。

沙恵子《さえこ》は、ものすごく怒った表情で小夜子《さよこ》に言うた。

「おかーさん!!美保《よめ》のことは後回しにして、龍史《たつし》の問題を解決させてよ!!」

小夜子《さよこ》は、ものすごく困った表情で言うた。

「お願いだからそんなにガーガー言わないでよ〜」
「ガーガーと言いたくなるわよ!!うちらはものすごくあせっているのよ!!」
「あせっているからどうしたいのよ?」
「うちらは、龍史《たつし》をガッコーへ行かせたいのよ!!」
「沙恵子《さえこ》の気持ちもわかるけど、もう少しのあいだだけ時間をおいて考えることはできないの?」
「そんなゆとりは1秒もないのよ!!龍史《たつし》が近くにある水産会社で働いていることが気に入らないからあせっているのよ!!」
「沙恵子《さえこ》!!落ちつきなさい!!」
「おとーさんとおかーさんも龍史《たつし》を怒鳴りつけてよ!!」

この時、沙恵子《さえこ》がゲッコウしていたのでおだやかに話し合いをすることができなかった。

部屋にいる龍史《たつし》は、部屋の片隅でひねていた。
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