大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第43話・ボヘミアン

【真っ赤なウソ】

時は、1月23日の午後3時40分頃であった。

またところ変わって、松山市天山《しないあまやま》の国道33号線の交差点付近にあるイオンスタイルにて…

汐香《しお》ちゃんは、夕食の食材を買いに来た。

汐香《しお》ちゃんは、店内に入ったあと買い物かごをカートにセットした。

その後、食料品売り場へ行こうとしたが足が凍りついて動けなくなった。

ゆうべ汐香《しお》ちゃんは、長電話をしていたことが原因で晩ごはんを食べることができなかったとまわりからどぎつい声で言われた。

その上に、イートインスペースに松山市《しない》の各大学に通っている女子大生たちと大学生どうしのカップルさんたちをみた。

大学生たちが楽しく過ごしていたようすをみた汐香《しお》ちゃんは、ひどく傷ついた。

……………………………

汐香《しお》ちゃんは、幼少期にオジュケンで伊勢市にある有名学院《ガッコー》に入学した。

幼稚園〜小学校〜中学校〜高校まで同じ学院《ガッコー》に通い続けたあと、同じ学院《ガッコー》の中にある大学へ進学した。

汐香《しお》ちゃんは高校卒業の単位を持っているけど、今の時点の最終学歴は『高校終了』であった。

つまり、汐香《しお》ちゃんは伊勢市にある学院《ガッコー》の大学1回生に在籍した状態であった。

イワマツのメンバーたちはさまざまなコンナンに直面した経験がある人たちばかりで構成されていたが、ユーフクな家庭で育った人は汐香《しお》ちゃんひとりだけであった。

本家は超金持ちの家で、お金がありあまるほど大量にある…

温室育ちで大事に育てられた…

ユニークな教育法を取り入れた学院《ガッコー》と言うけど、意味がわからない…

…………………………

汐香《しお》ちゃんは、夕食の材料の買い出しを投げたあと店から出た。

(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)

時は、夕方4時50分頃であった。

またところ変わって、いよてつ立花駅のプラットホームにて…

プラットホームに横河原方面から来た電車が到着した。

プラットホームのベンチに座っている汐香《しお》ちゃんは、ぼんやりとした表情で考え事をしていた。

到着した電車の中から松山市《しない》の各高校《ガッコー》の制服を着ている高校生たちが降りた。

ベンチに座って考え事をしている汐香《しお》ちゃんは、ほんとうはどんな生き方がしたかったのかと自分自身に問いかけた。

普通に幼稚園〜小学校〜中学校〜高校〜大学と通って、大学を卒業したあとは就職するか相手方の家に嫁ぐ…

…で通す方がいいのか?

それとも、高校を卒業したあとは広い世界に出ていろんなことを経験した方がいい…

…のか?

…………………………

あれこれと考えてみたが、答えを見つけ出すことができなかった。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、夕方5時50分頃であった。

汐香《しお》ちゃんは、いよてつ立花駅から出発したあとせまい道を歩いて中心部へ向かった。

松山市中心部《しないちゅうしんぶ》と砥部方面のあいだを往復する自動車がせまい道を往来していた。

汐香《しお》ちゃんは、路側帯を歩いて松山市中心部《しないちゅうしんぶ》へ向かった。

またところ変わって、石手川にかかる橋にて…

汐香《しお》ちゃんは、歩行者用の橋の途中で足を止めた。

汐香《しお》ちゃんは、ぼんやりとした表情で川沿いの風景を見つめていた。

そんな時であった。

汐香《しお》ちゃんは、夜にあじ彩《さい》へ行った時のことを思い出した。
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