大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【ボヘミアン】

時は、夜7時半頃であった。

またところ変わって、大街道の全日空クラウンプラザホテルの中にあるキッチンつきの豪華スイートルームにて…

特大和室のテーブルの上にピザロイヤルハットで注文した大型のやきそばピザとサントリーウーロン茶のセットがならんでいた。

汐香《しお》ちゃんが夕食の食材を買いに行く途中でなんらかの欲望に目がくらんだ…

食材を買うお金を使って、高価な商品を購入した(または買わされた)…

…と言うことが考えられる。

……………………………

ピザを食べているメイリンさんは、怒った声で言うた。

「あの子は一体なにを考えてんのよ!!きょうはローストビーフとポトフーを作ると言うておいてふざけてるわよ!!」

リチャードさんは、ものすごく困った表情でメイリンさんに言うた。

「メイリンさん、落ちついてくださいよ〜」
「分かってるわよ!!」

(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)

この時であった。

備え付けのグレーのハウディ(プッシュホン)の着信音が鳴った。

メイリンさんは、怒った声で『うちが出る!!』と言うて席を立ったあと和室から出た。

「ったくも!!」

メイリンさんは、受話器をあげたあと話をした。

「はいイワマツグループ!!…すみません、どちらさまでございますか?…久枝先生のご実家からお電話ですね…おつなぎしてください…」

電話は、ホテル内にある電話交換室からであった。

(プルルルルルルルルルル…カチャ…)

電話がつながったあとメイリンさんが話をした。

「もしもしイワマツグループでございます…久枝先生の実母《おかあ》さまでございますね…久枝先生におかわりいたします…久枝先生、ご実家の実母《おかあ》さまからお電話です。」

聖《たかし》さんは、ものすごくイヤな表情で『なんだよ!!』と言うた。

「なんだよ急に!!」

メイリンさんは、ものすごく困った表情で言うた。

「ご実家の実母《おかあ》さまが困られていますが…」
「イヤや!!」
「どうして?」
「イヤだと言うたらイヤだ!!」

ウェンビンさんは、困った表情で聖《たかし》さんに言うた。

「久枝先生、実母《おかあ》さまが話を聞いてほしいと言うてるのですよ〜」
「だからなんなのですか!?」
「だからその…」
「実母《おかあ》は、オレにイワマツをやめろと言ってるのだよ!!」
「それは違うと思いますよ〜」

ウェンビンさんは、聖《たかし》さんに対して電話に出てほしいと言うたが、聖《たかし》さんがキョヒしたのでこじれてしまった。

さて、その頃であった。

またところ変わって、松山市三番町《しないさんばんちょう》の通りにて…

通りのスピーカーから葛城ユキさんの歌で『ボヘミアン』が流れていた。

若い女性のグループたちと若いカップルさんたちと大学生たちのグループが通りを往来していた。

仕事を放り出したあとブラブラと歩き回っている汐香《しお》ちゃんは、あてもなく通りを歩き回っていた。

この時であった。

汐香《しお》ちゃんの前にチャラい格好をした若い男ふたりとあった。

チャラい格好をした男ふたりは、なれなれしい態度で汐香《しお》ちゃんに声をかけた。

「ネエチャンひとり?」
「おれたちと一緒に遊びに行かない?」

汐香《しお》ちゃんは『イヤ!!』と言いながら男ふたりをはねのけたあと、その場から逃げ出した。

「おい!!待てよ!!」

チャラい格好をした男ふたりは、汐香《しお》ちゃんを追いかけた。
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