大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【針葉樹】

時は、日本時間4月3日の朝7時半頃であった。

またところ変わって、和歌山市木之本にある大型和風建築の家にて…

和風建築の家は、りりかの母・りりこと弟・仁《ひとし》が暮らしている家である。

りりかは、2018年に交通事故で負傷したあと立て続けに大病にかかった。

2020年に子宮ケイツイガンで子宮摘出…

2024年にセンガンを発症した…

2026年にボーコーガンを発症した…

2028年に乳がんで片方の乳房をなくした…

そして、2030年にくも膜下出血を発症したことが原因で寝たきりになった…

仁《ひとし》は、りりかのために『好きなカノジョを作って恋をする』ことも『結婚して家庭を持つ』ことも全部あきらめた。

真《まこと》は、2031年1月末に交通事故で亡くなった…

………………………………

そのうえに、りりこの妹夫婦が(借金の)ブラックリストに載ったことを苦に自殺した。

オイゴの平木朔太郎《ひらきさくたろう》(38歳)と日向(28歳)が取り残されたので小山内家《おさないのいえ》が引き取った。

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りりこは、朔太郎《さくたろう》と汐香《しお》ちゃんをお見合いさせた…

その日のうちに、朔太郎《さくたろう》と汐香《しお》ちゃんを結婚させた。

汐香《しお》ちゃんは2018年に家でしたあと大阪で暮らしていたけど、深刻なもめごとを起こしたことが原因で大被害を受けた。

学院《ガッコー》の大学部は、無期限キンシンの末にやめた…

汐香《しお》ちゃんは、ほかに行くところがないので仕方なく朔太郎《さくたろう》と結婚した。

家には、りりこ・仁《ひとし》・汐香《しお》ちゃん・朔太郎《さくたろう》・日向《ひなた》の5人が暮らしていた。

この時、家はもっとも深刻な問題を抱えていた。

………………………

話は変わって…

家の大広間のテーブルの上には、汐香《しお》ちゃんが作った朝ごはんが並んでいた。

白ごはん・アジのひらき・ひじき・きんぴらごぼう…と並んでいたけど、みそ汁がなかった。

汐香《しお》ちゃんは、1時間半前にBSの民放で放送されていた中国ドラマ(歴史ラブロマンスもの)の続きがすごく気になっていたのでぼんやりとした表情を浮かべていた。

この時、りりこが怒った表情で汐香《しお》ちゃんに言うた。

「汐香《しおか》さん!!汐香《しおか》さん!!」
「はい?」
「みそ汁はどうしたのよ!?」
「えっ?」
「みそ汁はどうしたのと聞いてるのよ!!」
「ああ!!ごめんなさい!!」
「あんたはなにをかんがえているのよ!?」
「すみません〜」
「あなたは朝ごはんを作ることよりも中国ドラマをみるほうが大事と言うのね!!」
「そんなことはありません〜」
「口答えをするな!!」
「ごめんなさい〜」
「もうすぐ日向《ひなた》の職場の人がお迎えに来るのよ!!」
「待ってください〜…今からつぎます〜」
「遅いわよ!!」
「ですから、車の中で召しあがることができるようにするためにスープジャーに入れますから〜」
「ふざけるな!!」

朔太郎《さくたろう》は、イライラした表情でりりこに言うた。

「おばさま!!朝からガーガーガーガーと言わないでください!!」

りりこは、ものすごく怒った表情で朔太郎《さくたろう》に言うた。

「なんなのよあんたは!!」
「おばさま!!」
「あんたこのごろえらそうな顔をしているわよ!!」
「ぼくのどこがえらそうなのですか!?」
「ハンロンするな!!」

見かねた仁《ひとし》がものすごく怒った声で『オドレらやめろ!!』と言うたあと、近くにあった硬いものをかびんに投げつけた。

(ガシャーン!!)

かびんは、硬いものにぶつかったはずみでこなごなに割れた。

仁《ひとし》は、よりし烈な怒りを込めながら言うた。

「オドレらぶっ殺してやる!!」
「仁《ひとし》!!」
「オレはいつまでガマンすればいいのだ!?」
「仁《ひとし》やめて!!」
「朔太郎《さくたろう》はお嫁さんが必要だけどオレには嫁さんは必要ないと言うのか!?」
「そんなことはひとことも言うてないわよ!!」
「それじゃあ、りりかはいつになったら全快《カイフク》するのだ!?」
「だから、りりかが全快《げんき》になるまではガマンしてと言うたでしょ!!」
「ワーッ!!」

(ガシャーン!!)

思い切りブチ切れた仁《ひとし》は、硬いものを壁にかかっている時計にぶつけた。

時計は、硬いものにぶつかったはずみでこなごなに壊れた。

仁《ひとし》は、右手に作ったこぶしを振りあげながらりりこをイカクした。

「あんたが『りりかのため』だと言うからオレはずっとガマンしたのだよ!!それなのにりりかは次々と大病《やまい》に冒《おか》された…こんな状態がいつまでつづくのだ!?」

たまりかねた汐香《しお》ちゃんが泣き叫ぶ声で『やめてください!!』と言うたあと仁《ひとし》に言うた。

「りりかさんは今、ひとりで苦しんでいるのよ!!おかあさまと仁《ひとし》さんの支えを必要としているのよ!!」
「えらそうに言うな!!」

(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)

思い切りブチ切れた仁《ひとし》は、日向《ひなた》のこめかみをグーで殴りつけた。

汐香《しお》ちゃんは、泣き叫ぶ声で言うた。

「なんで日向《ひなた》さんを殴ったのよ!!」
「だまれ!!日向《ひなた》は気に入らないから殴った!!」
「仁《ひとし》さん!!」
「オドレぶっ殺してやる!!」
「なにするんだ!!」
「あなたやめて!!」
「仁《ひとし》!!やめなさい!!」

(ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!ドカッ!!ドカッ!!ドカッ!!)

このあと、仁《ひとし》と朔太郎《さくたろう》と日向《ひなた》がドカバキの大ゲンカを繰り広げた。

汐香《しお》ちゃんがみそ汁をつぐのを忘れたなど…ごはんに関するトラブルが生じるたびに仁《ひとし》と朔太郎《さくたろう》と日向《ひなた》の3人は大乱闘を起こした。

そう言うことで、家庭内は危機的な状況におかれていた。

……………………………

時は、午前11時55分頃であった。

またところ変わって、和歌山城《おしろ》の南西側にある日赤医療センター(大型病院)にて…

りりかは、くも膜下出血で倒れたあとここで入院生活を送っていた。

これまでに複数の大病《やまい》に冒《おか》されたりりかは、病院に対する不満があったことが原因ですぐに退院したイキサツがあった。

このために、また同じようなもめごとを起こす恐れがあった。

…………………

場所は、りりかが入院している個室病棟《びょうしつ》にて…

個室病棟《びょうしつ》にりりかと汐香《しお》ちゃんがいた。

この時、病棟《びょうしつ》の前に給食が入っている特大ワゴンが停まっていた。

ワゴンの中には、患者さんがいただくランチが入っていた。

この日のランチはカレーであった。

患者さんたちは、満面の表情でランチを受け取った。

汐香《しお》ちゃんは、りりかがいただくランチを受け取ったあと部屋に入った。

りりかがいただくランチは、おかゆ類であった。

またところ変わって、個室病棟《びょうしつ》の中にて…

汐香《しお》ちゃんは、ランチが載っているお盆を台に置いたあとやさしい表情でりりかに言うた。

「りりかさん…お昼ですよ〜」

りりかは、ものすごくひねた表情で『食べない!!』と言うたあとプンとひねた。

汐香《しお》ちゃんは、ものすごく困った表情でりりかに言うた。

「りりかさん!!お願いですからごはんを食べてください!!」
「やかましい!!食べないと言うたら食べない!!」
「なんで食べないのですか!?」
「のけものにされたから食べない!!」

汐香《しお》ちゃんは、泣き叫ぶ声でりりかに言うた。

「りりかさん!!それはどうことですか!?」
「うるさいわね!!」
「病院の調理《スタッフ》さんは、患者さんの体調に合わせてごはんを作っているのですよ!!」
「やかましい!!」
「りりかさん!!とにかくごはんを食べてください!!」
「いらないと言うたらいらないわよ!!」
「りりかさんは体調が悪いからおかゆと決まっているのよ!!」
「やかましい!!」

(ガシャーン!!)

思い切りブチ切れたりりかは、おかゆがのっているお盆を汐香《しお》ちゃんに投げつけたあと『帰れ!!』と言うた。

汐香《しお》ちゃんは、ものすごく泣きそうな表情でつぶやいた。

サイアク…

うちは『ごはんを食べようね。』と言うただけなのに…

…………………………

りりかさんはこのままでいいの?

仁《ひとし》さんは、あなたのためになにもかもをがまんしているのよ…

…………………………

りりかさん!!

わがまま言わないでよ!!

りりかさんが全快《げんき》になることができない原因は…

りりかさんがごはんを食べないからでしょ!!

わがままばかりを言うな!!

……………………………
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