大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【錆(さび)たナイフ】

時は、午後3時半頃であった。

またところ変わって、松山市中心部の電車通りにある松山地方裁判所《まつやまちさい》の玄関前にて…

玄関前にシルバーの日産キャラバン(ワゴン車)が停まっていた。

この日は、合計100の刑事事件を起こして起訴された昌吉《まさきち》の第一回の審理が行われた。

昌吉《まさきち》は、裁判を終えたあと警察官たち8人と一緒に車に乗り込んだ。

(ブロロロロロロロロロ…)

車は、午後3時50分頃に裁判所から出発した。

ワゴン車は、西堀端から本町の電車通りを通って本町6丁目のフジの前の交差点を左折した。

このあと、松山北環状線を通って国道196号線へ向かう予定であった。

………………………

またところ変わって、松山市中央1丁目の県道にて…

シルバーのニッサンキャラバンが通りかかった時であった。

(ポンポンポンポン…)

この時、付近でサッカーをしていた子どもたちがけったボールが車道に出た。

その後、ボールを追いかけていた男の子が道路に飛び出してきた。

(キーッ!!ドスン!!)

シルバーのニッサンキャラバンが道路に飛び出した子どもをはねてしまった。

この時、運転席と助手席に乗っていた警察官ふたりが車から降りた。

警察官ふたりは、はねられた子どもの救護に入った。

その時であった。

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

付近に隠れていた男たち8人が警察官ふたりを拳銃《ハジキ》で撃ち殺した。

その後、男たち8人はワゴン車の側面のトビラをあけたあと中にいた警察官たちを次々と撃ち殺した。

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

その後、番頭《ばんと》はんが男たちと合流したあと車に乗り込んだ。

「おいコラ!!急げ!!」

(バタンバタンバタンバタンバタン!!キキキキキキキキキキキキキキキ!!グォーン!!)

男たちは、車に乗り込んだあと現場から急発進した。

(グォーン!!グォーン!!グォーン!!)

シルバーのニッサンキャラバンは、現場から逃走したあと県道松山空港線を猛スピードで走っていた。

ワゴンの中にて…

番頭《ばんと》はんは、よりし烈な力を込めながら昌吉《まさきち》を押さえつけた。

「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
「オドレモラハラ野郎!!」
「イヤだ〜死にたくない〜」

番頭《ばんと》はんは、昌吉《まさきち》の身体に時限爆弾を巻きつけたあと夜7時にタイマーをセットした。

時計の針は、夕方4時を少し回っていた。

(カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)

爆弾についている時計が作動した。

「イヤだ〜、死にたくない〜」
「オドレはモラハラ野郎だから時限爆弾《ばくだん》をしかけた…哀れよの〜」
「イヤだ!!イヤだ!!」

………………………

またところ変わって、松山市西垣生町《しないにしはぶまち》の県道伊予松山港線の橋にて…

シルバーのニッサンキャラバンが橋を越えて松前町に入った。

この時であった。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

橋の手前で待機していたニッサンセドリックの黒パト10台がけたたましいサイレンを鳴らしながら一斉に走り出した。

このあと、よりし烈なカーチェイスが始まった。

よりし烈なカーチェイスは、県道伊予松山港〜八倉松前線〜国道56号線で繰り広げられた。

(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!グォーン!!グォーン!!)

逃走中のワゴン車と10台の黒パトが県道八倉松前線に入った。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!)

つづいて、伊予市よりで待機していたニッサンセドリックの愛媛県警のパトカー20台がけたたましいサイレンを鳴らしながら一斉に走り出した。

…………………………

(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

またところ変わって、いよてつ松前駅の前にて…

駅のプラットホームに松山市駅行きの郊外電車《でんしゃ》が停まっていた。

踏み切りの遮断機《バー》が降りていた。

踏み切りに郡中港行きの郊外電車《でんしゃ》がゆっくりと走行しながらプラットホームに入った。

このあと、松山市駅行きの郊外電車《でんしゃ》が出発する予定だった。

この時であった。

逃走中のワゴン車が猛スピードで踏み切りにやって来た。

車の中にて…

助手席にいる男が叫んだ。

「アニキ!!踏み切り!!踏み切り!!」

(キーッ!!バーン!!グォーン!!)

逃走中のワゴン車は、急ブレーキをかけながら踏み切りを突破した。

その弾みで遮断器《バー》が壊れた。

(グォーン!!グォーン!!グォーン!!ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

「止まれ!!止まれといよんのが分からないのか!?」

つづいて、合計30台白パトと黒パトが一斉に踏み切りを通過した。

白パトのスピーカーから警察官の怒号が響いた。

逃走中のワゴン車と合計30台の白パトと黒パトによるし烈なカーチェイスは、国道56号線で繰り広げられた。

(グォーン!!グォーン!!グォーン!!ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

「止まれといよんのが分からないのか!?」

この時、白パト2台のスピーカーから警察官の怒号が響いた。

その後、白パト2台がワゴン車の側面をぶつけるなど…の攻撃をくわえた。

(ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!)

ワゴンの中にて…

白パト2台による攻撃を受けた衝撃が車内に伝わった。

運転席と助手席にいる男ふたりは、泣き叫ぶ声で言うた。

「アニキ!!」
「アニキ!!」

後ろの席から番頭《ばんと》はんの怒号が響いた。

「ビービービービービービービービービービー泣くな!!もっとスピードを上げろ!!」
「そんなこと言われても〜」
「わあああああああああああああああああ!!」

(ドスーン!!ドスーン!!)

車道にて…

2台の白パトは、逃走中のワゴン車に対して側面で攻撃しながら大音量でイカクした。

「止まれといよんのが聞こえんのか!!」
「止まれと言うたら止まれ!!」

(ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!)

…………………………

それから数分後であった。

逃走中のワゴン車と合計30台の白パトと黒パトが県道伊予川内線に入った。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!)

この時、白パト1台と黒パト1台が逃走中のワゴンに攻撃をくわえた。

黒パト1台がワゴンの前へ出たあと蛇行運転による攻撃をくわえた。

この時、ワゴン車が反対車線にはみ出た。

白パトのスピーカーから警察官の怒号が響いた。

「戻れ!!戻れといよんのが聞こえんのか!?」

ワゴン車にて…

この時、反対車線を走っていた丸善石油のロゴ入りのタンクローリー車が走ってきた。

「あぶない!!」

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!)

ワゴン車は、とっさになってよけた。

(ブブブブブブブブブブブブブブブブ!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ドスーン!!ガシャーン!!ドカーン!!)

この時、タンクローリー車がハンドルを切り損ねたことが原因で道路脇にある田んぼに転落した。

タンクローリー車は、大爆発を起こしたあと炎上した。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ドスーン!!ドスーン!!ガシャーン!!)

この時、最初に攻撃をしかけた白パト1台が道路の左端に停まっていた故障車をよけようとしたが横転した。

白パトは、逆さまの状態で止まった。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ドスーン!!ドスーン!!ガシャーン!!ドカーン!!)

このあと、白パト2台が逆さまで止まった白パトに追突したあと大破した。

つづいて、黒パト1台が白パト3台に追突した弾みで大破した。

その後、大爆発を起こして炎上した。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

またところ変わって、砥部町の国道33号線・拾町交差点《じっちょうこうさてん》にて…

逃走中のワゴン車が無理な右折をした。

(キーッ!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!)

その弾みで付近を通っていた自動車8台が多重衝突事故を起こした。

26台の白パトと黒パトは、逃走中のワゴン車の追跡をつづけた。

それから1分後であった。

逃走中のワゴン車が運動公園へ向かう交差点を強引に左折した。

(キーッ!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!)

その弾みで自動車6台が多重衝突事故を起こした。

(キーッ!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!ドカーン!!)

この時、白パト8台が多重衝突事故を起こした自動車6台に追突したあと大破した。

その後、大爆発を起こして炎上した。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

またところ変わって、陸上競技場《ニンジニアスタジアム》の前の道路にて…

合計18台の白パトと黒パトは、逃走中のワゴン車を追跡していた。

時計の針は、夕方6時20分をさしていた。

車内にて…

運転席と助手席にいる男ふたりは泣きそうな声で言うた。

「おい、急げよ!!」
「分かってるよ!!だけど、前の黒パトがちょうはつしているので進みづらいのだよ!!」
「時間がないよ〜」

後ろにいる番頭《ばんと》はんが怒号をあげた。

「クソアホンダラ!!スピードを上げろ!!」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」

ところ変わって、松山市恵原町にある公園の出口付近の交差点にて…

この時、20トン超の特大トレーラーが交差点を通過しようとした。

ワゴン車側の道路の信号は赤だった。

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!)

「わあああああああああああああああああああ!!」

ワゴン車が強引に右折したことが原因で特大トレーラの荷台と乗用車部がちぎれた事故が発生した。

荷台が交差点上に置き去りにされた。

(ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!ドスーン!!ドカーン!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!)

合計18台のパトカーが置き去りにされた荷台に追突したあと大破した。

その後、大爆発を起こして炎上した。

時は、夕方6時58分頃であった。

逃走中のワゴン車は、砥部断層の手前10キロ付近の道路を走行していた。

その付近に人家はなかった。

ワゴンに乗っていた番頭《ばんと》はんがワゴン車から飛び降りた。

「アニキ!!」
「アニキ!!」
「オレたちをどうする気だ!?」
「イヤだ!!」
「死にたくない!!」

男たちは、より激しい声をあげながら泣き叫んだ。

そして…

(カチッ…ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!)

時計のはりが7時をさしたと同時に車が大爆発によって大破した。

車の中にいた昌吉《まさきち》と男たち8人が焼死した。

ワゴン車から飛び降りた番頭《ばんと》はんは、現場から足早に逃走した。

その後、番頭《ばんと》はんはあちらこちらを逃げ回った。
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