大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【キラーボール】

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時は、夕方5時40分頃であった。

この時、雷を伴った雨が降っていた。

またところ変わって、今治市中心部の商店街《アーケード》の近くにあるシチヤにて…

シチヤは、御幸橋《みゆきばし》から歩いて50メートル先にある角のかまぼこ屋から2軒先にあったと思う。

狭い店内にかずえと店の主がいた。

ハイジンと化したかずえは、大きめの封筒から取り出したモクロクを店の主に差し出した。

店のご主人は、ものすごく困った表情でかずえに言うた。

「これは一体なんですか?」

ハイジンと化したかずえは、より恐ろしい声で主に言うた。

「お願いです…おカネ…おカネをください〜」

店の主は、ものすごく困った表情でかずえに言うた。

「あの、これは一体なんですかと聞いているのですよ〜」

かずえは、より恐ろしい声で言うた。

「そんなことはいいからおカネください…私立高校《コーコー》の授業料を払うおカネがいるのです…お願いします〜」

店の前にて…

この時、白い高級傘をさして歩いている女性が通りかかった。

通りかかった女性は、ドナ姐《ねえ》はんであった。

ドナ姐《ねえ》はんは、店の死角の部分から中のようすをうかがった。

店の中にて…

ハイジンと化したかずえは、より恐ろしい声で店の主に言うた。

「おカネください…来月と再来月分の授業料だけでもください…お願いします〜」

店の主は、困った表情で言うた。

「これは買い取ることができません〜」

かずえは、泣きそうな声で言うた。

「もういいわよ!!」

かずえは、ふらついた足取りで店から出たあと商店街《アーケード》へ向かって歩いた。

ドナ姐《ねえ》はんは、ゆっくりとした足取りでかずえのあとを追った。

またところ変わって、今治市大正町《しないたいしょうちょう》の森見公園のすぐ近くにあるシチヤの店内にて…

かずえは、店の主に対して『書面に書かれている内容は現地にあります…ほんとうです〜』と言うたあと『おカネをください〜』と言うた。

主は、ものすごく困った表情で言うた。

「奥さま〜、奥さま〜」
「なんでしょうか?」
「奥さまは、この目録《しょめん》をどうなさりたいのですか?」
「おカネがほしいから質にいれるのです!!」
「おカネがほしいって…」
「子どもが通っている私立高校《コーコー》の授業料が10月からまたあがることが決まったのです…授業料が払えなくなる恐れがあるのです〜」
「だったらご主人さまに…」
「主人はあてになりません!!主人は稼いだお給料をバクチにつぎ込むようになったのです!!」
「それだったら、弁護士さんに頼めばいいじゃないですか?」
「うるさいわね!!」

思い切りブチ切れたかずえは、ふところに隠していたナイフを出したあと主に対して『おカネがほしいから出してよ!!』と言うた。

店の主は、かずえの求めに対して拒否した。

思い切りブチ切れたかずえは、店の主をナイフで刺して殺した。

その後、現金200万円を強奪して逃走した。

ところ変わって、室屋町の交差点付近にあるかねと食堂にて…

ドナ姐《ねえ》はんは、かずえを追いかけていた途中でお腹が空いたので、ここで夕食を摂っていた。

テーブルには、白ごはんとみそ汁とさかなのてりやきなどのおかず2点がならんでいた。

時計のはりは、夕方6時29分をさしていた。

店に設置されている18型のナショナルクイントリックスの画面に南海放送テレビが映っていた。

夕方6時半になったと同時にNNN夕方6時半のニュースが始まった。

オープニングのあと、キャスターを務めている久能さん(当時の日本テレビのアナウンサー)が『ニュースをお伝えします。』と言うたあと『まず、今入ってきたニュースです。』と言うてニュース速報を伝えた。

この時、今治市大正町《しないたいしょうちょう》のシチヤで強盗殺人事件が発生したことが伝えられた。

ニュースを聞いたドナ姐《ねえ》はんは、おどろいた表情で『ウソでしょ!!』と言うた。

………………………

(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)

時は、夜7時10分頃であった。

またところ変わって、今治市天保山町《しないてんぽうざんちょう》の倉庫にあるアジトにて…

アジトの中に番頭《ばんと》はんと8人の構成員《チンピラ》たちがいた。

この時、かずえがふらついた足取りでやって来た。

かずえは、ものすごく恐ろしい声で番頭《ばんと》はんに言うた。

「アレちょうだい…アレちょうだい…」

番頭《ばんと》はんは、ニヤニヤと嗤《わら》いながら言うた。

「奥さま、また来やしたか…待ってましたよ〜」
「早くちょうだい〜」
「おい、出してやれ〜」
「へぇ〜」

8人の構成員《チンピラ》たちは、ビニール袋に入っている白い粉を箱から取り出したあとかずえに手渡した。

「奥さん、受け取れ〜」
「ありがとう…ああ、ほしかった〜」

このあと、かずえはふくろに入っていた白い粉を大量に摂取した。

それから数分後であった。

白い粉を大量に摂取したかずえは、自我崩壊の危機にひんするレベルにおちいった。

「まだ足りないの…お願い…ちょうだい…ねえ〜」
「へいへい…おいお前ら、この女にアレを大量に与えておけ〜」
「へぇ〜」

かずえは、スキンヘッドの構成員《チンピラ》から白い粉を受け取った。

その後、かずえはさらに大容量の白い粉を摂取した。

この時、かずえの身体のあちらこちらに黒の斑点が現れた。

自我崩壊の危機にひんしたかずえは、番頭《ばんと》はんに対して白い粉を求め続けた。

…………………

殺人事件を起こした昌文《まさふみ》は、松山地検《チケン》に書類送検《ソウケン》されたと同時に私立高校《ガッコー》から永久追放《ツイホウ》された…

かずえは、シャブ中になった…

昌人は、デンデンコーシャをクビになる危機にひんした。

ママの名前を勝手に使っていたマオマオも、そのうちケーサツに追われるようになるだろう…

………………………
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