大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【22才の別れ】

時は、9月21日の午前11時頃であった。

またところ変わって、下関市後田町にある大学にて…

小浜で行方不明になった小芝イチカさんは、ここの大学の国際学部に通っていた。

カノジョは、今もここに籍が残っている。

4年前のあの事件が発生した時、カノジョは22歳だった。

私は、敷地内にいる学生たちのひとりから話を聞くことができた。

カノジョは、国際学部で韓国関係のゼミを受講していた。

成績優秀だが、サークル活動やゴーコンはしていなかった。

大学内に親しい友人・知人等はいなかった…

そんな中で、韓国から来た男子大学生と結婚を前提としたお付き合いをしていた…

小浜でふたりが失そうしたと言う話を聞いた時にはおどろいた…

……………………

話を聞くことができたのはそこまでであった。

……………………

時は、正午過ぎであった。

またところ変わって、敷地内にあるピロティにて…

ベンチに座っている私は、売店で購入したツナたまごサンドとベーシックサンドでランチを摂りながらラジオを聴いていた。

イヤホンから南海放送ラジオで放送されていた『想い出のリズム』が流れていた。

この時、曲はかぐや姫の伊勢正三さんが作詞作曲した歌『22才の別れ』に替わった。

そんな中であった。

腕を組んで歩いている学生たち数組が通りかかった。

ランチを摂りながら歌を聴いている私は、こうつぶやいた。

ゴーコン・サークル・ゼミの発表会…

そして…

恋…

私には…

楽しい思い出は…

まったくなかった…

………………………

今の学生たちは、なにを考えて生きているのか分からないけど…

私は…

勉学ひとすじの極まじめ人間だった…

………………

私が20代の時は…

世界大戦《たいせん》の末期で…

世界がぐちゃぐちゃになっていたので…

暗黒の時代《とき》だった…

………………………

それなのに…

今の学生たちは…

なにを考えているのだ…

……………………………

私は、そう叫びたくなった。

……………………………

この時であった。

(ポンポン…)

私の後ろにトレンチコート姿のサングラスの男が立っていた。

サングラス男は、私の肩をポンポンとたたいた。

私がふりかえった時、サングラス男は怒った声で『受け取れ』と言うた。

私は、サングラス男から今日づけの中国新聞を受け取った。

サングラス男は、私に対して『テレビ番組面を見ろ』と言うたあとすぐに立ち去った。

私は、一番後ろにあるテレビ番組欄を見た。

私は、NHK〜RCC〜広テレ〜広島ホーム〜テレビ新広島と順に番組表を見た…

…………………

その後、山陽放送〜南海放送とつづいた。

…………………

この時であった。

南海放送の番組表の夜10時台と深夜11時台のあいだにあった小さい広告を見つけた。

小さい広告にはこう書かれていた。

よーくん大変よ…

ドナが行方不明になったわよ…

ソヒ…

……………

ソヒ姐《ねえ》はんが出した三行広告だ…

たいへんだ!!

ドナ姐《ねえ》はんが…

行方不明になった!!

どうすればいいのだ!!

………………
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