大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【ひとり上手・その2】

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

私は、国電東舞鶴駅で各駅停車《どんこう》を降りたあと駅前でヒッチハイクした長距離トラックに乗って西へ向かった。

トラックは、国道250号線から国道9号線〜国道53号線〜2号線を通って山陽方面へ向かった。

走行中のトラックの中にて…

私は、仮眠用のベッドで眠っていた。

………………………

9月21日の明け方5時40分頃であった。

トラックが国電下松駅に到着した。

ショルダーバックを持ってトラックから降りた私は、運転手《うんちゃん》に一礼した。

その後、トラックは駅前から出発した。

(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、1981年9月21日の朝6時50分頃であった。

私は、国電下松駅から寝台特急《ブルートレイン》はやぶさに乗って西へ向かった。

私は、B寝台車の個室で寝ていた。

寝ている時も、私はウォークマンで歌を聴いていた。

イヤホンから中島みゆきさんの歌で『ひとり上手』が流れていた。

私は、曲が終わるたびにテープを巻き戻して繰り返して聴いていた。

つらい…

ものすごくつらい…

なんでこんな目に遭わなきゃいかんのだ…

私は、毛布をかぶったあと声をおさえながら泣いていた。

…………………………

時は、1981年9月21日の朝8時半頃であった。

寝台特急《ブルートレイン》が下関駅に到着した。

ショルダーバッグを持って列車から降りた私は、改札口を通って外に出た。

私は、下関市内一帯《しないいったい》を歩き回って大番頭《おおばんと》はんたちを探し回った。

仕事に必要な資格と修士号・博士号とアメリカ三軍の提督の位と陸自少年工科学校《りくじのダンシコー》と防衛大学校で支給された大金とイワマツの財産一式がないと仕事ができない…

あっても、ひとりの力だけで進めることは無理だ…

残された時間は、限られている…

急げ…
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