大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【哀愁行路】
時は、1981年10月10日の夕方6時45分頃であった。
またところ変わって、松山市二番町《しないにばんちょう》の細い一方通行の通りにて…
通りの街灯と通りに面した場所にある飲食店《おみせ》の看板が灯々と灯っていた。
若い女性のグループたちと若いカップルさんたちと大学生たちのグループが通りを歩いていた。
通りのスピーカーから森進一さんの歌で『哀愁行路《あいしゅうこうろ》』が流れていた。
ショルダーバッグを持って歩いている私は、ほたるさんの店へ向かった。
………………………
またところ変わって、ほたるさんが経営している店の前にて…
私は、左腕につけているロレックスの腕時計をちらっと見ながら言うた。
「7時3分…」
私は、店の戸を開けようとした。
しかし、カギがかかっていたのでドアがあかなかった。
あれ…
ドアがあかない…
ほたるさん…
まだ来てないの?
………………………
それからまた30分後であった。
濃い紫のフリソデ・きらびやかな模様の帯姿のほたるさんがやって来た。
ほたるさんは、オカマ声で『ヤダ〜、遅れちゃった〜』と言うた。
私は、ほたるさんに声をかけた。
「ほたるさん!!」
「よーくん!!今きたところね!!」
「ほたるさん!!早くしてください!!」
「分かってるわよ〜」
…………………………
またところ変わって、店内にて…
私は、ショルダーバッグの中からぎっしりと詰まっている20枚のふうとうを取り出したあとほたるさんに渡した。
「ほたるさん!!これ、三永《みえ》さんからのことづけです!!」
ほたるさんは、20枚のふうとうを受け取ったあと私に言うた。
「よーくんありがとう…ちょっと待ってね〜」
このあと、ほたるさんは20枚のふうとうを持って奥の部屋に入った。
………………………
それから20分後であった。
(ジリリリリン!!ジリリリリン!!)
カウンターの端っこに置かれている10円の赤電話機のベルが鳴った。
奥の部屋にいるほたるさんが『よーくん、代わりに出て〜』と言うたので、私は受話器を手にしたあと話をした。
「はい、ほたるでございます…もしもし、その声は三永《みえ》さんですか!?…コリントです!!…もしもし!!」
またところ変わって、国鉄伊予桜井駅の前にある電話ボックスにて…
三永《みえ》さんは、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「ヨシタカさん…三永《みえ》よ…今、ママのお店に着いたところね…」
受話器のスピーカーから私の声が聞こえた。
「もしもし三永《みえ》さん…今どこにいるのですか!?…三永《みえ》さん!!」
三永《みえ》さんは、困った表情で言うた。
「ごめんなさい!!言えないの!!」
「言えない?」
「ヨシタカさん…アタシは今…まったく知らない場所にいるのよ…」
「まったく知らない場所?」
「うん…まったく知らない地域だから…道に迷ったのよ〜」
「道に迷った?…三永《みえ》さん!!」
「ヨシタカさんごめんなさい…がんばって出口を探すから…ヨシタカさんは先に(ラブホ名)へ行って…明日の朝までには必ず行くから…お願い〜」
「分かった…用事が済んだら東予市へ行く…三永《みえ》さん…お願いです…私は…三永《みえ》さんの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》に…甘えたい…甘えさせてください!!」
「分かってるわよ…それじゃあ、(ラブホ名)で…待ってね…必ず行くから…」
(ガチャ…)
三永《みえ》さんは、受話器を置いたあと電話ボックスから出た。
ところ変わって、ほたるさんの店にて…
私は、受話器ごしにいる三永《みえ》さんを呼んだ。
「三永《みえ》さん…三永《みえ》さん!!」
(ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
この時、電話が切れた音がスピーカーから聞こえていた。
私が受話器を置いた時であった。
奥の部屋からほたるさんが出てきた。
「よーくんお待たせ〜」
「ほたるさん、先ほど三永《みえ》さんから電話がかかってきました。」
「三永《みえ》ちゃんから電話がかかって来たのね。」
「はい。」
「三永《みえ》ちゃんは、どこから電話をかけてきたのかな?」
「それが…まったく知らない集落がどーのこーのと言うてました。」
「ヤダ、どうしましょう〜」
「ほたるさん、私これから東予市へ行きます。」
「東予市。」
「三永《みえ》さんが予約を入れたラブホへ行きます。」
「ちょうどよかったわ〜」
ほたるさんは、帯にはさんでいたうすいふうとうを私に手渡した。
ふうとうの表には『武下三永親展《たけしたみえしんてん》』と書かれていた。
ふうとうの中には、ほたるさんから三永《みえ》さんへのことづけが記された手紙が入っていた。
ほたるさんは、私に対して言うた。
「三永《みえ》ちゃんと会ったら、親展書《ことづけ》を渡してね。」
「ほたるさん、この親展書《てがみ》は…」
「よーくんは、そんなことを知らなくてもいいのよ〜」
「それはよく分かってます…もし、三永《みえ》さんが来なかったら…」
「だから、三永《みえ》ちゃんと会った時に渡せばいいから…よーくんこれ〜」
ほたるさんは、私の右手に万札《だい》20枚を載せたあと握らせた。
私は困った表情で言うた。
「ほたるさん困りますよ〜」
ほたるさんは、優しい声で私に言うた。
「いいからいいから…東予市までのバス代とホテル代に使ってね。」
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夜8時50分頃であった。
私は、大街道のバスターミナルからオレンジフェリー(東予港)行きのいよてつ特急バスに乗って旅に出た。
バスは、国道11号線から196号線を通って東予港へ向かった。
東予港にバスが到着したのは、夜10時に10分前であった。
ショルダーバッグを持ってバスから降りた私は、港に停まっていたタクシーに乗って目的地へ向かった。
………………………
またところ変わって、東予市の高須海岸付近にあるラブホにて…
ショルダーバッグを持ってタクシーから降りた私は、入り口にあるインターホンを使ってフロントに電話した。
その後、フロントの人が指定した部屋へ向かった。
またところ変わって、室内にて…
あかりをつけて部屋に入った私は、左腕につけているロレックスの腕時計を見ながら言うた。
「夜10時50分…」
………………………
三永《みえ》さんは…
ほんとうにここに来るのだろうか…
三永《みえ》さんは…
今、どこにいるのだ…
すごく心配だ…
……………………
またところ変わって、松山市二番町《しないにばんちょう》の細い一方通行の通りにて…
通りの街灯と通りに面した場所にある飲食店《おみせ》の看板が灯々と灯っていた。
若い女性のグループたちと若いカップルさんたちと大学生たちのグループが通りを歩いていた。
通りのスピーカーから森進一さんの歌で『哀愁行路《あいしゅうこうろ》』が流れていた。
ショルダーバッグを持って歩いている私は、ほたるさんの店へ向かった。
………………………
またところ変わって、ほたるさんが経営している店の前にて…
私は、左腕につけているロレックスの腕時計をちらっと見ながら言うた。
「7時3分…」
私は、店の戸を開けようとした。
しかし、カギがかかっていたのでドアがあかなかった。
あれ…
ドアがあかない…
ほたるさん…
まだ来てないの?
………………………
それからまた30分後であった。
濃い紫のフリソデ・きらびやかな模様の帯姿のほたるさんがやって来た。
ほたるさんは、オカマ声で『ヤダ〜、遅れちゃった〜』と言うた。
私は、ほたるさんに声をかけた。
「ほたるさん!!」
「よーくん!!今きたところね!!」
「ほたるさん!!早くしてください!!」
「分かってるわよ〜」
…………………………
またところ変わって、店内にて…
私は、ショルダーバッグの中からぎっしりと詰まっている20枚のふうとうを取り出したあとほたるさんに渡した。
「ほたるさん!!これ、三永《みえ》さんからのことづけです!!」
ほたるさんは、20枚のふうとうを受け取ったあと私に言うた。
「よーくんありがとう…ちょっと待ってね〜」
このあと、ほたるさんは20枚のふうとうを持って奥の部屋に入った。
………………………
それから20分後であった。
(ジリリリリン!!ジリリリリン!!)
カウンターの端っこに置かれている10円の赤電話機のベルが鳴った。
奥の部屋にいるほたるさんが『よーくん、代わりに出て〜』と言うたので、私は受話器を手にしたあと話をした。
「はい、ほたるでございます…もしもし、その声は三永《みえ》さんですか!?…コリントです!!…もしもし!!」
またところ変わって、国鉄伊予桜井駅の前にある電話ボックスにて…
三永《みえ》さんは、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「ヨシタカさん…三永《みえ》よ…今、ママのお店に着いたところね…」
受話器のスピーカーから私の声が聞こえた。
「もしもし三永《みえ》さん…今どこにいるのですか!?…三永《みえ》さん!!」
三永《みえ》さんは、困った表情で言うた。
「ごめんなさい!!言えないの!!」
「言えない?」
「ヨシタカさん…アタシは今…まったく知らない場所にいるのよ…」
「まったく知らない場所?」
「うん…まったく知らない地域だから…道に迷ったのよ〜」
「道に迷った?…三永《みえ》さん!!」
「ヨシタカさんごめんなさい…がんばって出口を探すから…ヨシタカさんは先に(ラブホ名)へ行って…明日の朝までには必ず行くから…お願い〜」
「分かった…用事が済んだら東予市へ行く…三永《みえ》さん…お願いです…私は…三永《みえ》さんの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》に…甘えたい…甘えさせてください!!」
「分かってるわよ…それじゃあ、(ラブホ名)で…待ってね…必ず行くから…」
(ガチャ…)
三永《みえ》さんは、受話器を置いたあと電話ボックスから出た。
ところ変わって、ほたるさんの店にて…
私は、受話器ごしにいる三永《みえ》さんを呼んだ。
「三永《みえ》さん…三永《みえ》さん!!」
(ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
この時、電話が切れた音がスピーカーから聞こえていた。
私が受話器を置いた時であった。
奥の部屋からほたるさんが出てきた。
「よーくんお待たせ〜」
「ほたるさん、先ほど三永《みえ》さんから電話がかかってきました。」
「三永《みえ》ちゃんから電話がかかって来たのね。」
「はい。」
「三永《みえ》ちゃんは、どこから電話をかけてきたのかな?」
「それが…まったく知らない集落がどーのこーのと言うてました。」
「ヤダ、どうしましょう〜」
「ほたるさん、私これから東予市へ行きます。」
「東予市。」
「三永《みえ》さんが予約を入れたラブホへ行きます。」
「ちょうどよかったわ〜」
ほたるさんは、帯にはさんでいたうすいふうとうを私に手渡した。
ふうとうの表には『武下三永親展《たけしたみえしんてん》』と書かれていた。
ふうとうの中には、ほたるさんから三永《みえ》さんへのことづけが記された手紙が入っていた。
ほたるさんは、私に対して言うた。
「三永《みえ》ちゃんと会ったら、親展書《ことづけ》を渡してね。」
「ほたるさん、この親展書《てがみ》は…」
「よーくんは、そんなことを知らなくてもいいのよ〜」
「それはよく分かってます…もし、三永《みえ》さんが来なかったら…」
「だから、三永《みえ》ちゃんと会った時に渡せばいいから…よーくんこれ〜」
ほたるさんは、私の右手に万札《だい》20枚を載せたあと握らせた。
私は困った表情で言うた。
「ほたるさん困りますよ〜」
ほたるさんは、優しい声で私に言うた。
「いいからいいから…東予市までのバス代とホテル代に使ってね。」
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夜8時50分頃であった。
私は、大街道のバスターミナルからオレンジフェリー(東予港)行きのいよてつ特急バスに乗って旅に出た。
バスは、国道11号線から196号線を通って東予港へ向かった。
東予港にバスが到着したのは、夜10時に10分前であった。
ショルダーバッグを持ってバスから降りた私は、港に停まっていたタクシーに乗って目的地へ向かった。
………………………
またところ変わって、東予市の高須海岸付近にあるラブホにて…
ショルダーバッグを持ってタクシーから降りた私は、入り口にあるインターホンを使ってフロントに電話した。
その後、フロントの人が指定した部屋へ向かった。
またところ変わって、室内にて…
あかりをつけて部屋に入った私は、左腕につけているロレックスの腕時計を見ながら言うた。
「夜10時50分…」
………………………
三永《みえ》さんは…
ほんとうにここに来るのだろうか…
三永《みえ》さんは…
今、どこにいるのだ…
すごく心配だ…
……………………