大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【鳴らない電話】
時は、夜9時半頃であった。
またところ変わって、国道9号線沿いの歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分遅くにもうしわけございません…日中お電話をかけましたコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…えっ?…私を知っている人が宿泊しているって…つないでください!!」
(プルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)
電話がつながったあと、受話器から男性の声が聞こえた。
電話は、大三島の大山祗神社《おおやまずみじんじゃ》で会った啖呵売《テキヤ》のおっちゃんであった。
「おうコリント〜」
「もしもし、その声は啖呵売《テキヤ》のおっちゃん?」
またところ変わって、啖呵売《テキヤ》のおっちゃんが宿泊している旅館の10畳の和室にて…
啖呵売《テキヤ》のおっちゃんは、四角のハンドル付きの黒電話機を使って電話の応対をしていた。
おっちゃんのまわりには、美人の温泉コンパニオンさんたち4人がいた。
コンパニオンさんのひざの上で寝ていたおっちゃんは、のんきな声で言うた。
「久しぶりだな〜…おっちゃんは今、ハマサカの七釜温泉の旅館にいるのだよ〜…今…おっちゃんはきれいなねーちゃん4人とハーレムしているのだよ〜」
私は、困った表情で言うた。
「おっちゃん!!ひとの話をマジメに聞いてよ!!こっちは1分1秒を争っているんだよ!!」
「ごめ〜ん…おっちゃんは今酔っ払っているのだよ…コリントは今どこにいるの?」
私は、掲示板をみながら言うた。
「今、湯村温泉の付近にある国道9号線沿いにある電話ボックスにいるよ…ユムラですよユムラ!!」
「ああ…ドリフのメンバーの…」
「それはシムラですよ!!」
「ああ、入浴剤ね。」
「それはツムラです!!」
「え~と、きょうだい3人が俳優さんで〜え~と…」
「それはタムラですよ!!」
「それじゃあ、日本で最初にあんぱんを製造した店の名前?」
「それはキムラですよ!!おっちゃん!!ふざけている場合じゃないのですよ!!」
「すまん、わしはよっぱらっているのだよ〜」
「おっちゃん!!こっちはものすごく困っているのだよ!!」
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…)
私は、あたりをキョロキョロと見渡したあとコイン投入口に10円玉5枚を入れながら受話器ごしにいるおっちゃんに言うた。
「おっちゃん!!おれは今、行方不明になった3人の女性《ひと》を探しているのだよ!!武下三永《たけしたみえ》さんと松山でスナックを経営していたほたるさんとおふたりの知人のしずくさん…そのうち、ほたるさんが何週間か前にハマサカの海水浴場《かいがん》で行方不明になったのだよ!!…しずくさんがその旅館に宿泊していると聞いたので、電話をかけたのだよ…ところが、しずくさんは外出先から旅館にまだ帰られてないのだよ!!…ほたるさんの行方を知っているのはしずくさんだけなのだよ…おっちゃんはそんなこと聞いてどないすんねんと言うけど、こっちはすごく困っているのだよ!!…おっちゃん、ハーレムやっている場合じゃないのだよ!!…ひとの話をマジメに聞いてよ!!」
この時であった。
クリーム色のトレンチコート姿の黒のサングラス男がやって来た。
電話ボックスにいる私は、ものすごくあせった表情で言うた。
「おっちゃん!!おっちゃんはしずくさんかほたるさんか三永《みえ》さんの3人が行方不明になったのでこっちはものすごく困っているのだよ!!おっちゃんはどう思っているか知らないけど…」
この時であった。
(バーン!!バーン!!バーン!!)
黒のサングラス男が平手打ちでアクリル板を激しくたたいた。
わあー!!
やめてくれ!!
私は、ものすごくあせった声で言うた。
「おっちゃん!!コンパニオンさんといちゃいちゃしている場合じゃないのだよ!!おっちゃん!!話を聞いてよ!!」
(ギイ…グイ!!)
黒のサングラス男は、強引にドアをあけたあと私のえりくびを激しくつかんだ。
「ああああああああああああああ!!」
「コラコリント!!」
「あああああああああああああああああ!!」
「ガソリンスタンドの事務所のデスクに電話がかかってきたぞ!!」
「いたいいたいいたい!!ひっぱらないで!!」
またところ変わって、出合橋交差点付近にあるガソリンスタンドにて…
私は、事務所のデスクに置かれているグレーのダイヤル式の電話機を使って電話の応対をしていた。
「もしもし、お電話かわりました。」
電話は、ドナ姐《ねえ》はんの友人からであった。
この時、私は行方が分からなくなっていたドナ姐《ねえ》はんがイズハラの町に一時滞在していたことを聞いた。
「イズハラ…ドナ姐《ねえ》はんはいつ頃までイズハラに滞在していたのですか!?…分かりました!!…これからすぐにイズハラへ向かいます!!…ありがとうございました!!」
……………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、深夜11時半頃であった。
私は、ガソリンスタンドでヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道9号線を通って西へ向かった。
ドナ姐《ねえ》はんが…
ツシマにいた…
もしかしたら…
ドナ姐《ねえ》はんが…
ツシマで失そうしたかもしれない…
どうしよう…
……………………
またところ変わって、国道9号線沿いの歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分遅くにもうしわけございません…日中お電話をかけましたコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…えっ?…私を知っている人が宿泊しているって…つないでください!!」
(プルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)
電話がつながったあと、受話器から男性の声が聞こえた。
電話は、大三島の大山祗神社《おおやまずみじんじゃ》で会った啖呵売《テキヤ》のおっちゃんであった。
「おうコリント〜」
「もしもし、その声は啖呵売《テキヤ》のおっちゃん?」
またところ変わって、啖呵売《テキヤ》のおっちゃんが宿泊している旅館の10畳の和室にて…
啖呵売《テキヤ》のおっちゃんは、四角のハンドル付きの黒電話機を使って電話の応対をしていた。
おっちゃんのまわりには、美人の温泉コンパニオンさんたち4人がいた。
コンパニオンさんのひざの上で寝ていたおっちゃんは、のんきな声で言うた。
「久しぶりだな〜…おっちゃんは今、ハマサカの七釜温泉の旅館にいるのだよ〜…今…おっちゃんはきれいなねーちゃん4人とハーレムしているのだよ〜」
私は、困った表情で言うた。
「おっちゃん!!ひとの話をマジメに聞いてよ!!こっちは1分1秒を争っているんだよ!!」
「ごめ〜ん…おっちゃんは今酔っ払っているのだよ…コリントは今どこにいるの?」
私は、掲示板をみながら言うた。
「今、湯村温泉の付近にある国道9号線沿いにある電話ボックスにいるよ…ユムラですよユムラ!!」
「ああ…ドリフのメンバーの…」
「それはシムラですよ!!」
「ああ、入浴剤ね。」
「それはツムラです!!」
「え~と、きょうだい3人が俳優さんで〜え~と…」
「それはタムラですよ!!」
「それじゃあ、日本で最初にあんぱんを製造した店の名前?」
「それはキムラですよ!!おっちゃん!!ふざけている場合じゃないのですよ!!」
「すまん、わしはよっぱらっているのだよ〜」
「おっちゃん!!こっちはものすごく困っているのだよ!!」
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…)
私は、あたりをキョロキョロと見渡したあとコイン投入口に10円玉5枚を入れながら受話器ごしにいるおっちゃんに言うた。
「おっちゃん!!おれは今、行方不明になった3人の女性《ひと》を探しているのだよ!!武下三永《たけしたみえ》さんと松山でスナックを経営していたほたるさんとおふたりの知人のしずくさん…そのうち、ほたるさんが何週間か前にハマサカの海水浴場《かいがん》で行方不明になったのだよ!!…しずくさんがその旅館に宿泊していると聞いたので、電話をかけたのだよ…ところが、しずくさんは外出先から旅館にまだ帰られてないのだよ!!…ほたるさんの行方を知っているのはしずくさんだけなのだよ…おっちゃんはそんなこと聞いてどないすんねんと言うけど、こっちはすごく困っているのだよ!!…おっちゃん、ハーレムやっている場合じゃないのだよ!!…ひとの話をマジメに聞いてよ!!」
この時であった。
クリーム色のトレンチコート姿の黒のサングラス男がやって来た。
電話ボックスにいる私は、ものすごくあせった表情で言うた。
「おっちゃん!!おっちゃんはしずくさんかほたるさんか三永《みえ》さんの3人が行方不明になったのでこっちはものすごく困っているのだよ!!おっちゃんはどう思っているか知らないけど…」
この時であった。
(バーン!!バーン!!バーン!!)
黒のサングラス男が平手打ちでアクリル板を激しくたたいた。
わあー!!
やめてくれ!!
私は、ものすごくあせった声で言うた。
「おっちゃん!!コンパニオンさんといちゃいちゃしている場合じゃないのだよ!!おっちゃん!!話を聞いてよ!!」
(ギイ…グイ!!)
黒のサングラス男は、強引にドアをあけたあと私のえりくびを激しくつかんだ。
「ああああああああああああああ!!」
「コラコリント!!」
「あああああああああああああああああ!!」
「ガソリンスタンドの事務所のデスクに電話がかかってきたぞ!!」
「いたいいたいいたい!!ひっぱらないで!!」
またところ変わって、出合橋交差点付近にあるガソリンスタンドにて…
私は、事務所のデスクに置かれているグレーのダイヤル式の電話機を使って電話の応対をしていた。
「もしもし、お電話かわりました。」
電話は、ドナ姐《ねえ》はんの友人からであった。
この時、私は行方が分からなくなっていたドナ姐《ねえ》はんがイズハラの町に一時滞在していたことを聞いた。
「イズハラ…ドナ姐《ねえ》はんはいつ頃までイズハラに滞在していたのですか!?…分かりました!!…これからすぐにイズハラへ向かいます!!…ありがとうございました!!」
……………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、深夜11時半頃であった。
私は、ガソリンスタンドでヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道9号線を通って西へ向かった。
ドナ姐《ねえ》はんが…
ツシマにいた…
もしかしたら…
ドナ姐《ねえ》はんが…
ツシマで失そうしたかもしれない…
どうしよう…
……………………