大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【心をつなぐ10円玉】

時は、夜10時半頃であった。

またところ変わって、国道9号線と県道の分かれ目の出合橋交差点付近のガソリンスタンドの中にある終夜営業のラーメン屋にて…

店内には、運転手《うんちゃん》がひとりいた。

私は、ぎょうざダブルとレバニラいため定食のごはん大盛りでおそい夕食を摂っていた。

ごはんを食べている私は、不安げな表情でつぶやいた。

三永《みえ》さんが深刻なトラブルを抱えていた…

たぶん…

ちょいの間に来ていた男性客《おとこ》がらみのトラブルだと思う…

その前に…

私は、ほたるさんからたのまれた親展書《ことづけ》を預かっている…

親展書《てがみ》を三永《みえ》さんに届けないといかんのに…

行方不明になっているから話にならない…

困ったな…

……………………

時は、深夜11時20分頃であった。

ところ変わって、ラーメン屋の外にて…

外に設置されているベンチの上にスーパーマップルの関西地方の道路地図が広がった状態で置かれていた。

私は、万年筆を使って地図の上に書き込みをしていた。

これから先、どこへ行こうか…

もう一度、ハマサカへ戻った方がいいか…

それとも…

鳥取方面へ行こうか…

……………………………

また明日出直しだ…

…………………………

その日の夜は、国道9号線沿いにあるラブホで一泊した。

…………………………

11月13日の午前11時過ぎであった。

またところ変わって、七釜温泉街《ななかまおんせん》にて…

私は、しずくさんが宿泊していると思われる旅館へ行った。

しずくさんが宿泊していると思われる旅館にて…

私は、旅館の番頭《ばんと》はんにしずくさんが滞在しているかどうかをたずねた。

番頭《ばんと》はんは、宿泊していると答えたあと外出中していて不在であることを伝えた。

困った…

どうしたらいいのだ…

…………………………

それからまた1時間後であった。

私は、しずくさんを探すために街に出た。

街のあちらこちらをまわってしずくさんを探したがどこにもいなかった。

旅館の番頭《ばんと》はんは、夕方頃に帰ってくると言うた…

夕方頃に…

旅館に電話しようか…

…………………………

時は、夕方6時過ぎであった。

またところ変わって、国道9号線の出合橋交差点から鳥取寄りへ500メートル先にある電話ボックスにて…

私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。

「もしもし、七釜温泉街《ななかまおんせん》の(旅館名)さまでございますか?…お昼におうかがいしましたコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…あの…しずくさんはお帰りになられていますか?…えっ!?まだお帰りになられてないのですか!?…分かりました…あの…また時間をおいておかけします…すみませんでした〜」

…………………

しずくさんは…

一体、どこへ行ったのか…

困ったな…

もう一度…

かけなおそうか…

……………………

時は、夜8時過ぎであった。

またところ変わって、ガソリンスタンド内にある終夜営業のラーメン屋さんにて…

店内には、数人の運転手《うんちゃん》がいた。

私は、ぎょうざダブルとスブタ定食のごはん大盛りで夕食を摂っていた。

店に設置されている18型のミツビシカラーテレビの画面に朝日放送で放送されていた『ワールドプロレスリング』が映っていた。

数人の運転手《うんちゃん》たちは、アントニオ猪木さんひとりが3人の外国人レスラーと対決している様子をみながらコーフンしていた。

私は、しらけた表情を浮かべながら晩ごはんを食べていた。

………………………
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