大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【男駅・女駅】
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、夕方5時50分頃であった。
ふたりは、国鉄今治駅から下りの各駅停車《どんこう》に乗って松山駅へ向かった。
三世《みよ》さんと私は、向かいあった状態で座っていた。
三世《みよ》さんは、私に対して例の殺人事件で亡くなられたホステスの女のことについて話した。
「コリントさま。」
「はい。」
「アタシ…亡くなられた佐々岡さんのことを知っているので…お話いたします。」
「亡くなられたホステスさんのことをご存じなのですね。」
「ええ…亡くなられた佐々岡さんには申し訳ないのですが…佐々岡さんには、よくないうわさがたくさんあったのです。」
「よくないうわさがたくさんあった?」
「はい…話は、姉のことでございますが…」
「三永《みえ》さんのこと…」
「姉は、佐々岡さんからカネをたかられていたのです。」
「カネをたかられていた?」
「ええ。」
「なんで?」
「なんでと聞かれてもわかりません…佐々岡さんは…姉だけではなく複数人のホステスさんからもカネをたかっていたのです。」
「複数人のホステスさんからカネをたかっていた?」
「ええ。」
「佐々岡さんは、複数人のホステスさんたちからたかったカネをなにに使ったのですか?」
「佐々岡さんは、複数人のホステスさんたちからたかったカネを使って…株に投資したのです…株が上がったら倍にして返すつもりでいたのですが…」
「欲に目がくらんで…大失敗した?」
「はい。」
三世《みよ》さんは、数秒後に私に言うた。
「佐々岡さんは、株でもうけた大金を持ってホステスさんたちに返しに行こうとしたのです…そしたら…佐々岡さんの元カレが佐々岡さんのもとにやって来たのです…佐々岡さんの元カレは、アンティーク家具の販売店を営んでいたのですが…事業に失敗したのです…元カレは佐々岡さんに対して大損害を出したので後始末をすることになった…と言うてカネを貸してくれと言うたのです…佐々岡さんは…」
「株でもうけた大金を元カレに渡したのですね。」
「はい。」
「それで?」
「その後、佐々岡さんの元カレは…佐々岡さんからカネを受け取った翌日に…ヤクザに殺されたのです…佐々岡さんの元カレは…知人がいる事務所《くみ》の上納金《ゼニ》を持ち逃げしていたのです。」
「ウソでしょ…」
「本当です…ほかにも佐々岡さんは、カネに関するトラブルを大量に抱えていました…それだけじゃなくて、男性客《おとこ》がらみのトラブルも大量に抱えていたのです。」
「なんとも言えない…」
………………………
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ…プシュー…)
時は、夜7時10分頃であった。
国鉄松山駅のプラットホームに各駅停車《どんこう》が到着した。
ふたりは、列車から降りたあと改札口を通って外へ出た。
ところ変わって、駅前にある路面電車《トラム》の乗り場にて…
私は、三世《みよ》さんに声をかけた。
「あっ、そうだ。」
「コリントさま。」
「私、大事なことを思い出した。」
「大事なことを思い出した?」
「ええ…例の殺人事件が発生した翌日・8月20日の深夜に三永《みえ》さんがカヤマチ6丁目にあるマンションで暮らしている知人宅へ行ったことが分かりました。」
「その方は、アタシも知ってます。」
「そうですか…分かりました…今から路面電車《トラム》に乗りましょうか?」
「ええ〜」
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…)
それからまた40分後であった。
またところ変わって、いよてつ市内線のカヤマチ6丁目駅にて…
市内環状線の路面電車《トラム》がプラットホームに到着した。
ふたりは、路面電車《トラム》から降りたあと目的地へ向かった。
またところ変わって、駅の近くにある10階建ての賃貸マンションにて…
ふたりは、三永《みえ》さんの友人が暮らしていると思われる部屋に着いた。
この時、ふたりはものすごく恐ろしいものを見た。
部屋のドアにヤクザの紋章《エンブレム》がついているステッカーが貼られていた。
三世《みよ》さんは、ものすごくつらそうな声で『ヤダ、どう言うことなの?』と言うた。
私は、おどろいた表情で言うた。
「なんてこった…」
三永《みえ》さんの知人の女性は…
田嶋《くみ》の連中に目ぇつけられたかもしれない…
または…
田嶋《くみ》の連中とのあいだで…
深刻なトラブルを抱えていたかもしれない…
………………………
時は、夕方5時50分頃であった。
ふたりは、国鉄今治駅から下りの各駅停車《どんこう》に乗って松山駅へ向かった。
三世《みよ》さんと私は、向かいあった状態で座っていた。
三世《みよ》さんは、私に対して例の殺人事件で亡くなられたホステスの女のことについて話した。
「コリントさま。」
「はい。」
「アタシ…亡くなられた佐々岡さんのことを知っているので…お話いたします。」
「亡くなられたホステスさんのことをご存じなのですね。」
「ええ…亡くなられた佐々岡さんには申し訳ないのですが…佐々岡さんには、よくないうわさがたくさんあったのです。」
「よくないうわさがたくさんあった?」
「はい…話は、姉のことでございますが…」
「三永《みえ》さんのこと…」
「姉は、佐々岡さんからカネをたかられていたのです。」
「カネをたかられていた?」
「ええ。」
「なんで?」
「なんでと聞かれてもわかりません…佐々岡さんは…姉だけではなく複数人のホステスさんからもカネをたかっていたのです。」
「複数人のホステスさんからカネをたかっていた?」
「ええ。」
「佐々岡さんは、複数人のホステスさんたちからたかったカネをなにに使ったのですか?」
「佐々岡さんは、複数人のホステスさんたちからたかったカネを使って…株に投資したのです…株が上がったら倍にして返すつもりでいたのですが…」
「欲に目がくらんで…大失敗した?」
「はい。」
三世《みよ》さんは、数秒後に私に言うた。
「佐々岡さんは、株でもうけた大金を持ってホステスさんたちに返しに行こうとしたのです…そしたら…佐々岡さんの元カレが佐々岡さんのもとにやって来たのです…佐々岡さんの元カレは、アンティーク家具の販売店を営んでいたのですが…事業に失敗したのです…元カレは佐々岡さんに対して大損害を出したので後始末をすることになった…と言うてカネを貸してくれと言うたのです…佐々岡さんは…」
「株でもうけた大金を元カレに渡したのですね。」
「はい。」
「それで?」
「その後、佐々岡さんの元カレは…佐々岡さんからカネを受け取った翌日に…ヤクザに殺されたのです…佐々岡さんの元カレは…知人がいる事務所《くみ》の上納金《ゼニ》を持ち逃げしていたのです。」
「ウソでしょ…」
「本当です…ほかにも佐々岡さんは、カネに関するトラブルを大量に抱えていました…それだけじゃなくて、男性客《おとこ》がらみのトラブルも大量に抱えていたのです。」
「なんとも言えない…」
………………………
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ…プシュー…)
時は、夜7時10分頃であった。
国鉄松山駅のプラットホームに各駅停車《どんこう》が到着した。
ふたりは、列車から降りたあと改札口を通って外へ出た。
ところ変わって、駅前にある路面電車《トラム》の乗り場にて…
私は、三世《みよ》さんに声をかけた。
「あっ、そうだ。」
「コリントさま。」
「私、大事なことを思い出した。」
「大事なことを思い出した?」
「ええ…例の殺人事件が発生した翌日・8月20日の深夜に三永《みえ》さんがカヤマチ6丁目にあるマンションで暮らしている知人宅へ行ったことが分かりました。」
「その方は、アタシも知ってます。」
「そうですか…分かりました…今から路面電車《トラム》に乗りましょうか?」
「ええ〜」
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…)
それからまた40分後であった。
またところ変わって、いよてつ市内線のカヤマチ6丁目駅にて…
市内環状線の路面電車《トラム》がプラットホームに到着した。
ふたりは、路面電車《トラム》から降りたあと目的地へ向かった。
またところ変わって、駅の近くにある10階建ての賃貸マンションにて…
ふたりは、三永《みえ》さんの友人が暮らしていると思われる部屋に着いた。
この時、ふたりはものすごく恐ろしいものを見た。
部屋のドアにヤクザの紋章《エンブレム》がついているステッカーが貼られていた。
三世《みよ》さんは、ものすごくつらそうな声で『ヤダ、どう言うことなの?』と言うた。
私は、おどろいた表情で言うた。
「なんてこった…」
三永《みえ》さんの知人の女性は…
田嶋《くみ》の連中に目ぇつけられたかもしれない…
または…
田嶋《くみ》の連中とのあいだで…
深刻なトラブルを抱えていたかもしれない…
………………………