大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【誤解はといて】

時は、9月20日の深夜11時半頃であった。

またところ変わって、蒲郡駅の近くにある商店街の露地裏にて…

露地裏に太兵衛《たべえ》と番頭《ばんと》はんがいた。

そこから200メートル先にある公衆電話のコーナーの台に設置されている10円のピンク電話機の受話器がたれさがっていた。

太兵衛《たべえ》は、番頭《ばんと》はんに対して『よくもわしをだましたな!!』と怒鳴りつけた。

番頭《ばんと》はんは、やれやれと言う表情で太兵衛《たべえ》に言うた。

「あんたはホンマにクソアホンダラの虫ケラ以下だな…海外に行くときはパスポートが必要だと言うのは社会のジョーシキですよ…そのジョーシキが分からないあんたは大バカモノや〜」
「なんだと!!」
「おい不起訴魔!!」
「なんや!!」
「オドレはヘラヘラヘラヘラしているから頭にくるんだよ!!」
「ふざけるなクソバカ!!」
「バカとはなんや!!」
「やかましいクソバカチンピラ!!虫けら!!オドレみたいなミミズはふみつぶして殺してやる!!」

……………………

またところ変わって、国鉄大浦駅のすぐ近くにある電話ボックスにて…

電話ボックスにいる私は、受話器ごしにいる太兵衛《たべえ》と番頭《ばんと》はんのやりとりを聞いていた。

番頭《ばんと》はんは、太兵衛《たべえ》に対してよりし烈な怒りをこめながら言うた。

「おい不起訴魔!!ええどきょーしてまんな!!…空港で刃物振り回して暴れ回った事件を起こして逮捕されたのに不起訴でシャクホウされた…オドレは『神さまが味方してくださった〜』と言うけど、神さまはものすごく怒り狂っていると言うことが分からないようだな!!」
「なんやミミズ!!」
「おい、もういっぺん言うてみろ!!」
「オドレはミミズだからミミズと言うた!!」
「おい不起訴魔!!田嶋組《うちのくみ》に対して焚きつけたらどないなるか分かっているだろうな!!」
「知るか!!」
「オドレはまだ分からないのか!?…田嶋組《うちのくみ》に焚き付けたと言うことは、長州組に対してセンセンフコクをしたと言うことになるのだぞ!!それも分からないのか!?」

……………………

なんだって…

太兵衛《たべえ》が…

長州組にケンカをしかけた…

………………

太兵衛《たべえ》は、クソナマイキな声で番頭《ばんと》はんに言うた。

「フン、こわいもんなんかないわ!!ワシの知人に高知の極悪非道のヤクザがいるのだ!!」
「ワシかて関西と北九州にヤクザに知人おるわ!!」
「フン、そんなんこわくないわ!!おいクソバカ!!ミミズ!!今から東予一帯のヤクザ組織を総動員して、オドレのドタマをチャカでぶち抜いてやる!!」
「そうかわかった…これで不起訴魔《じいさん》は後戻りができなくなりました…ですが…助かりたいのであれば、今のうちにわびを入れた方がいいぞ〜」
「だまれだまれ!!おいクソバカミミズ!!イワマツの財産一式はどこにあるのだ!?」
「だからザイールにあると言っただろ!!」
「ザイールへ行こうとしたけど行くことができなかったのだよ!!」
「それは海外へ行くときに必要なものをそろえなかったじいさんが悪いのでしょ…」

この時であった。

太兵衛《たべえ》が左胸を右手でおさえながらその場に座り込んだ。

座り込んだ太兵衛《たべえ》は『ゴホンゴホン…』と言いながら苦しんだ。

番頭《ばんと》はんは、太兵衛《たべえ》に対して嗤《わら》いながら言うた。

「おい不起訴魔《クソバカ》…さっきまでの勢いはどこへ行った…あっ、そう言えばあんた…糖尿病だったね…左胸が苦しいと言うことは、ロクマクもわずらっていやしたか…そなな貧弱なからだでは何やってもあきまへんな〜…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…」

番頭《ばんと》はんは、太兵衛《たべえ》に対して高嗤《たかわら》いした。

太兵衛《たべえ》は、ものすごく怒った声で言うた。

「竹宮!!何がおかしいのだ!!」

番頭《ばんと》はんは、ヘラヘラ嗤《わら》いながら言うた。

「ああそうだ…お気の毒な話がありまんねん…先ほどニュース速報が入りましてね…ザイールで大規模な軍事衝突が発生したようです…お気の毒ですが、イワマツグループとイワマツ家の財産一式が国際テロ組織に略奪されました〜」

なっ…

なんだって!!

イワマツの財産一式が略奪された!!

…………………

番頭《ばんと》はんは、ヘラヘラ嗤《わら》いながら言うた。

「えーと…責任者を代表して、おわびいたしやす…」
「それじゃあ、財産書はどうなるのだよぉ?」
「知りやせんねぇ…おい、それともう一つ…じいさんは長州組に対してセンセンフコクをした以上、オトシマエをつけてもらいまっせ…カクゴしておくのだな!!」

思い切りブチ切れた太兵衛《たべえ》は、端に落ちていた鉄パイプをひろったあと番頭《ばんと》はんを殴りつけた。

「おどれぶっ殺してやる!!」

番頭《ばんと》はんは、鉄パイプで背中を殴られたあとその場に倒れた。

倒れた番頭《ばんと》はんは、太兵衛《たべえ》に殴られ続けた。
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