大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【別れても好きな人】

時は、10月26日の午前11時50分頃であった。

またところ変わって、丹原町丹原にあるあずさの実家にて…

実家の大広間のテーブルにかすみと愛也《まなや》と愛也《まなや》の高校時代の友人で愛也《まなや》と同じ大学を卒業した勇輝《ゆうき》と勇輝《ゆうき》の母親の4人が集まっていた。

愛也《まなや》は、外交官など…国に関連する機関の試験に落ちたと言うたがそれはタテマエであった。

ホンネは、3回生の時に極度のノイローゼにおちいったことが原因で休学していた。

今の愛也《まなや》は、気持ちが大学に向いてなかった。

かすみは、愛也《まなや》に対して大学へ行ってほしいのでひどくイラついた。

どうしたら愛也《まなや》が大学に向くのか…

『大学卒業の資格がなかったら、不利になるのは愛也《まなや》よ…』と言うてるのに、愛也《まなや》は言うことを聞かない…

どうしたらいいのよ…

………………………

困り果てたかすみは、勇輝《ゆうき》と勇輝《ゆうき》の母親を家に呼んだ。

………………………

話は戻って…

勇輝《ゆうき》は、単位を取ることを優先させるためにシューカツを始める時期を大学の卒業式の翌日にした。

それから2ヶ月後に日本食研《ショッケン》の工場に就職した。

それからまた2年後に富田新港にあるキューデン本社に移った。

………………………

話は戻って…

水玉のネクタイとダークブラックのスーツ姿の勇輝《ゆうき》のエリに日本食研《ショッケン》のバッジがついていた。

かすみは、ものすごくあつかましい声で愛也《まなや》に言うた。

「愛也《まなや》!!きょうは愛也《まなや》のために勇輝《ゆうき》くんをうちに呼んだのよ!!」

愛也《まなや》は、けだるい声で『なんでいらないことをするのだよ〜』と言うた。

かすみは、ますますイラついた声で愛也《まなや》に言うた。

「勇輝《ゆうき》くんは楽しく大学へ行くことができる魔法を持っているのよ!!」
「だからそれはなんなのだよ!!」
「愛也《まなや》!!大学を卒業した証書がなかったら困るのは愛也《まなや》よ!!」
「だからなにが困ると言うのだよ!!」
「愛也《まなや》!!」

勇輝《ゆうき》の母は、やさしい声でかすみに言うた。

「おかあさま、そんなにガーガーと怒ったら愛也《まなや》さんがイシュクするわよ〜」
「分かってるわよ!!」
「だから、ここは私に言わせてください。」

勇輝《ゆうき》の母は、やさしい声で愛也《まなや》に言うた。

「愛也《まなや》くん…愛也《まなや》くんはなんで大学をキューガクしたのかな?」

勇輝《ゆうき》の母の問いに対して、愛也《まなや》は答えなかった。

勇輝《ゆうき》の母は、やさしい声で愛也《まなや》に言うた。

「もしかしたら、シューカツに自信がなかったのかな?」

それでも愛也《まなや》は答えなかった。

勇輝《ゆうき》の母は、やさしい声で愛也《まなや》に言うた。

「勇輝《ゆうき》は、卒業単位を取ることに集中したいからシューカツを始める時期をずらしたのよ…大学の卒業式の翌日からでもシューカツしてもいいのよ…勇輝《ゆうき》は大学の卒業式の翌日に家の近くにあるワークセンターで日本食研《ショッケン》の製品の箱詰めのお手伝いをしたのよ…そこから日本食研《ショッケン》に就職したのよ…ねえ勇輝《ゆうき》〜」

勇輝《ゆうき》は、やさしい声で『うん、そうだよ…』と言うた。

勇輝《ゆうき》の母は、やさしい声で愛也《まなや》に言うた。

「勇輝《ゆうき》は大学の卒業式の翌日からでもシューカツできるよと言うてるのよ〜」

愛也《まなや》は、ものすごく怒った声で『帰れ!!』と言うた。

かすみは、怒った声で愛也《まなや》に言うた。

「愛也《まなや》!!」
「ふざけるな!!楽しく大学へ行くことができる魔法があると言うたから怒ってるのだよ!!」
「だまれ!!」

愛也《まなや》は、かすみと勇輝《ゆうき》に対して怒鳴り散らしたあと大広間から出ていった。

3人は、ものすごく困った表情を浮かべながら『大失敗した〜』とつぶやいた。

時は、12時半頃であった。

またところ変わって、東予市三津屋の大曲川の付近にあるお弁当工場にて…

お弁当工場は、しのぶがパートで働いている職場であった。

この時、お弁当工場で深刻なトラブルが発生した。

取引先の零細工場《かいしゃ》から『お弁当が3人分不足していたぞ!!』と言うクレームがあった。

この日、注文受け付けの担当者が注文数をまちがえたミスを犯した。

なので、チュウボウにいる従業員さんたちは不足分のお弁当を大急ぎで作っていた。

チュウボウにいる従業員さんたちは、ひどくイラついた表情つぶやいた。

あの事務員《クソバカおんな》はなにを考えているのよ…

事務員《クソバカおんな》は…

どこのどこまで私たちをグロウする気よ…

………………………

その中で、しのぶはトンカツを作るお仕事をしていた。

しのぶは、まわりの人たちから『早くしてよ!!』とせかされたのでイライラしていた。

ストップウォッチを使ってトンカツを揚げているのに、衣がサクサクと言わない…

…………………

(ジリリリリリン!!)

タイマーのベルが鳴った。

しのぶは、中華鍋に入っているアブラの中から揚げたてのトンカツを取り出してまな板に移した。

その後、包丁を使って食べやすいサイズにカットしたが…

……………………

衣がサクサクと言わなかった。

「キーッ!!」

思い切りブチ切れたしのぶは、カットしていないトンカツを再び中華鍋に入れて揚げなおした。

近くにいた従業員さんが怒った声で言うた。

「ちょっと近衛さん!!なにしてるのよ!!」
「衣がサクサクと言わなかったから揚げ直しているのよ!!」
「早くしてよ!!」
「分かってるわよ!!」
「近衛さん!!零細工場《かいしゃ》の人が激怒しているわよ!!」
「そんなことは分かってるわよ!!」

まわりからどぎつい声で言われたしのぶは、キーッと怒り狂いながらつぶやいた。

どうしたらいいのよ…

アタシは一生懸命になってお仕事をしているのに…

なんでわかってくれないのよ…

もう最悪だわ!!

…………………

時は、夜10時半頃であった。

またところ変わって、今治市松本町にある焼き鳥屋にて…

店内に健一郎と数人の男性客たちがいた。

店内のユーセンのスピーカーからロスインディオスとシルビアの歌で『別れても好きな人』が流れていた。

カウンターの席に座っている健一郎は、焼き鳥を肴《さかな》にホッピーの大ジョッキをのんでいた。

この時、健一郎は許容範囲を大きく超える量をのんでいたのできわめて危険な状態におちいった。

そんな中であった。

健一郎のとなりに座っていた男性客がホッピーの大ジョッキをのもうとした。

健一郎は、怒った声で男性客に言うた。

「ちょっと!!」
「なんだよ〜」
「人がのんでいるお酒をのまないでください!!」
「のみてーんだよ〜」
「のみたいのであれば、店の人に『おかわりをください〜』と言えよ!!」

男性客は、ものすごく怒った声で言うた。

「なんだと!!もういっぺん言うてみろ!!」
「オドレ虫けら!!ぶっ殺してやる!!」

思い切りブチ切れた健一郎は、隠し持っていたナイフで男性客を斬《き》り裂いた。

「ぐわあああ!!」

この時であった。

近くにいた複数人のチンピラたちが席から立ち上がった。

「アニキ!!」
「アニキ!!」
「キサマ!!よくもアニキを殺したな!!」
「ふざけるな!!オドレらもぶっ殺してやる!!」

このあと、健一郎は複数人のチンピラたちと大乱闘を繰り広げた。

……………………

そして、その末に…

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

健一郎は、リーダーの男が持っていた拳銃《チャカ》で撃ち殺された。

………………………

その頃であった。

愛也《まなや》が家から飛び出したあと行方不明になった。

静夫《しずお》とかすみは、愛也《まなや》の友人知人たちの家に電話をかけたがどこにもいなかった。

困ったわ…

どうしたらいいのよ…

……………………………
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