大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【窓】
時は、夜8時50分頃であった。
またところ変わって、国電小郡駅の待合室の中にある公衆電話のコーナーにて…
私は、10円のピンク電話機を使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分おそくにお電話をおかけしてもうしわけございません…コリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの、■崎さま…松山でスナックを経営なされていたほたるさんと女性従業員さんの三永《みえ》さんのことについて2〜3点おたずねしたいことがありますのでお時間よろしいでしょうか?…え~とですね…」
私は、片手に持っている手帳の所定のページをひらいたあと受話器越しにいる相手の女性に声をかけた。
「まず、1点目…おととし(1981年の)10月10日のことでございますが…」
受話器越しにいる相手の女性が『おととしの10月10日がどうかしたのですか?』とたずねたので、私はすごく困った声で答えた。
「10月10日がどうかしたのですかって?…実はですね…私の知っている方が私のもとに電話をかけてきた時に…『おととしの10月10日にどこでなにをしていたの!?』…と言われて怒られたのです…私は…なんで怒られたのか…と言うのが分からないので困っているのです…あの…■崎さまはその日…どちらにいたのですか?…いえ、念のために確認を取っているのです…アサナミ…アサナミと言うと北条市のアサナミですね…親類の家のオンキの法要に行かれていたのですね…分かりました…あの…その日は、ほたるさんと三永《みえ》さんとお会いしていないのですね…分かりました。」
私は、黒のラッションペンを使ってメモパッドにメモ書きをしながら話をした。
「え~と、2点目は…ほたるさんか三永《みえ》さんのどちらかがもめ事を抱えていたと言う話を聞いていませんか?…どんな小さなことでもかまいません…あの…■崎さまが知っている範囲で結構です…秘密は厳守いたしますので…えっ?…知らない…そうですか…あの、すみませんけれど…ほたるさんと三永《みえ》さんのことを他に知っている方はいらっしゃいますか?…いらっしゃるのですね…はい、はい…」
私は、黒のラッションペンを使ってメモパッドにメモ書きをしながら話を続けた。
…………………………
それからまた70分後であった。
またところ変わって、小郡新町の国道9号線沿いの歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、こんな夜遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…松山市高木町にお住まいの□木さまでございますか?…お世話になります…私はコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…あの…菊間町にお住まいの■崎さま方の家にお電話をおかけして、ほたるさんと三永《みえ》さんのことについてお問い合わせの電話をかけていたのです…■崎さまが□木さまがお二方のことをよくご存知であるとお聞きしたのでお宅に電話をかけました…あの…おととしの10月10日でございますが…□木さまはどちらにいらっしゃいましたか?…私は、念のために確認を取っているのです…あの…おととしの10月10日頃にほたるさんか三永《みえ》さんのどちらかとお会いになられましたか?…お会いになられてないのですね。」
□木さまは、私の問いに対してほたるさんと三永《みえ》さんに会ってないと答えた。
……………………
時は、深夜11時55分頃であった。
またところ変わって、小郡円座西町《おごおりえんざにしちょう》にある運動公園の敷地にある電話ボックスにて…
私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、こんな夜更けにお電話をおかけしてもうしわけございません…あの…■崎さま…□木さまにお電話をおかけしましてほたるさんと三永《みえ》さんのことについてお問い合わせをしたのですが…ほたるさんと三永《みえ》さんのことを知りたいのであれば■崎さま方に電話して聞いてくださいと言うて突き返されました。」
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…)
私は、コイン投入口に10円玉を入れながら話をした。
「ですから、□木さまはおととしの10月10日にほたるさんと三永《みえ》さんと会ってないと答えたのです…くわしい話を聞くことができなかったのです…すみません…あの、□木さんの他にほたるさんと三永《みえ》さんのことをご存じの方はいらっしゃいますか?…松山市とその周辺にお住まいの方でお二方と親しい方はいらっしゃいますか?」
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
私のズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴り出した。
私は、受話器越しにいる相手の女性に対して『ポケベルが鳴りましたのでまたおかけ直します。』と伝えたあと一度電話を切った。
その後、ズボンの前ポケットに入っているポケベルを取り出したあとディスプレイに表示されているメッセージを見た。
「◎岡さまからだ…なんでこんな時間にポケベルを鳴らしたのか?」
…………………
それからまた100分後であった。
またところ変わって、国鉄仁保津駅付近にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし◎岡さま、コリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…あの…私のポケベルが鳴ったのでお宅に電話をおかけしたのです…先ほどどちらへお電話をかけていたのかって…菊間町の■崎さま方のお宅ですが…もしもし、人の話を聞いてください!!…私は、ある人から『おととしの10月10日になにをしていたのよ!?』と言うて怒られたのです!!…その方は…私を心配してくださった女性の方でございます…話かわりますけど、◎岡さまは、ほたるさんか三永《みえ》さんのどちらか一方が深刻なもめ事を抱えていたと言う話を聞いていませんか!?」
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…)
私は、コイン投入口に追加の10円玉を入れながら話をした。
「ええ?…知ってる?…もしもし◎岡さま…深刻なもめ事を抱えていたのはどちらさまでしたか?…三永《みえ》さんが深刻なもめ事を抱えていたって?」
受話器越しにいる相手の女性は、私に対して『あの女は札付きのワルよ〜』と言うた。
私は、困った表情で言うた。
「札付きのワル?…◎岡さま…それはどう言うことでしょうか?もしもし!!」
受話器越しにいる相手の女性は、私に対して『知りたいのだったら■崎のババアに聞いたら?』と言うたあと、電話をガチャンと切った。
「もしもし◎岡さま!!」
(ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
受話器のスピーカーから電話が切れた音が聞こえていた。
(ガチャン!!)
思い切りブチ切れた私は、受話器をガチャンと切りながら『逃げるな!!』と言うて怒鳴りつけた。
それからまた30分後であった。
またところ変わって、仁保津駅から700メートル先の歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし■崎さま、たびたびもうしわけございません…コリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの、先ほど大西町にお住まいの◎岡さま方にお電話をおかけしたのですが、◎岡さまが■崎さまが知ってると言うたあとガチャンと電話を切ったのです…◎岡さまが私に対して『三永《みえ》は札付きのワルよ〜』と言うたのです…いえ、私じゃないですよ…◎岡さまがそのようにおっしゃられたのです…そんな風には見えない?…おかしいな…ちょっとお待ち下さいませ!!」
私は、あたりをキョロキョロとみわたしたあと再び通話に戻った。
「お待たせしました…あの■崎さま…三永《みえ》さんは…もめ事を起こすような人じゃない…とおっしゃいましたね…ちょっとお待ち下さい…私…頭がコンランしているので…正しく理解することができないのです…もう一度確認を取りますが…三永《みえ》さんにはもめ事等はなかったのですね…」
おかしい…
どうみてもおかしいぞ…
私は、受話器越しにいる相手の女性に対してこう言うた。
「もしもし■崎さま、ほたるさんはどうだったのですか?…ほたるさんも…もめ事を抱えていないって…」
おいおい…
一体どうなっているのだ…
私は、ものすごくイラついた表情でつぶやいたあと受話器越しにいる相手の女性に声をかけた。
「もしもし、もう一度◎岡さまのお宅に電話をおかけしましょうか?…いえ、確認をするためにお電話をおかけするのです…はい、はい、はい…分かりました…こんな真夜中にとつぜんお電話をおかけしてもうしわけございませんでした。」
……………………
それからまた100分後であった。
またところ変わって、山口市朝田の国道9号線沿いの歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、たびたびもうしわけございませんが…先ほど菊間町の■崎さま方にお電話をおかけしましたが…三永《みえ》さんとほたるさんがトラブルを抱えていたと言う話は一切聞いていないと言うてましたよ…あの…なんで私にウソをついたのですか?」
受話器越しにいる相手の女性は、私に対して居直った声で『アタシはほんとうのことを言うたのよ!!』と言い返した。
だから私は、ムッとした表情で言うた。
「もしもし◎岡さま…あなたは、三永《みえ》さんは札付きのワルだとおっしゃいましたね。」
受話器越しにいる相手の女性は『言うたわよ〜』といばった声で言うたあと、私に対して『■崎のババアにもう一度聞いてよね!!』と言うてガチャンと電話を切った。
「もしもし◎岡さま…コラ!!」
またやられた…
なんなのだ一体もう…
…………………………
時は、朝8時頃であった。
またところ変わって、国鉄山口駅の待合室にて…
待合室のベンチの上にスーパーマップルの中国地方の道路地図がひらいた状態で置かれていた。
私は、キオスクで購入したパスコのこしあんパンを食べながら万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
書き込みをしている私は、困った表情でつぶやいた。
一体…
どうなっているのだ…
ますますわけがわからなくなった…
◎岡さまは、三永《みえ》さんは札付きのワルだと言うた…
そのまた一方で、■崎さまは三永《みえ》さんはもめ事を起こす人じゃないと言うた…
どちらの意見が正しいのだ…
ますますわからなくなったじゃないか!!
……………………
怒り狂った私は、食べかけのこしあんパンを口にほおばったあともぐもぐと食べた。
……………………
またところ変わって、国電小郡駅の待合室の中にある公衆電話のコーナーにて…
私は、10円のピンク電話機を使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分おそくにお電話をおかけしてもうしわけございません…コリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの、■崎さま…松山でスナックを経営なされていたほたるさんと女性従業員さんの三永《みえ》さんのことについて2〜3点おたずねしたいことがありますのでお時間よろしいでしょうか?…え~とですね…」
私は、片手に持っている手帳の所定のページをひらいたあと受話器越しにいる相手の女性に声をかけた。
「まず、1点目…おととし(1981年の)10月10日のことでございますが…」
受話器越しにいる相手の女性が『おととしの10月10日がどうかしたのですか?』とたずねたので、私はすごく困った声で答えた。
「10月10日がどうかしたのですかって?…実はですね…私の知っている方が私のもとに電話をかけてきた時に…『おととしの10月10日にどこでなにをしていたの!?』…と言われて怒られたのです…私は…なんで怒られたのか…と言うのが分からないので困っているのです…あの…■崎さまはその日…どちらにいたのですか?…いえ、念のために確認を取っているのです…アサナミ…アサナミと言うと北条市のアサナミですね…親類の家のオンキの法要に行かれていたのですね…分かりました…あの…その日は、ほたるさんと三永《みえ》さんとお会いしていないのですね…分かりました。」
私は、黒のラッションペンを使ってメモパッドにメモ書きをしながら話をした。
「え~と、2点目は…ほたるさんか三永《みえ》さんのどちらかがもめ事を抱えていたと言う話を聞いていませんか?…どんな小さなことでもかまいません…あの…■崎さまが知っている範囲で結構です…秘密は厳守いたしますので…えっ?…知らない…そうですか…あの、すみませんけれど…ほたるさんと三永《みえ》さんのことを他に知っている方はいらっしゃいますか?…いらっしゃるのですね…はい、はい…」
私は、黒のラッションペンを使ってメモパッドにメモ書きをしながら話を続けた。
…………………………
それからまた70分後であった。
またところ変わって、小郡新町の国道9号線沿いの歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、こんな夜遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…松山市高木町にお住まいの□木さまでございますか?…お世話になります…私はコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…あの…菊間町にお住まいの■崎さま方の家にお電話をおかけして、ほたるさんと三永《みえ》さんのことについてお問い合わせの電話をかけていたのです…■崎さまが□木さまがお二方のことをよくご存知であるとお聞きしたのでお宅に電話をかけました…あの…おととしの10月10日でございますが…□木さまはどちらにいらっしゃいましたか?…私は、念のために確認を取っているのです…あの…おととしの10月10日頃にほたるさんか三永《みえ》さんのどちらかとお会いになられましたか?…お会いになられてないのですね。」
□木さまは、私の問いに対してほたるさんと三永《みえ》さんに会ってないと答えた。
……………………
時は、深夜11時55分頃であった。
またところ変わって、小郡円座西町《おごおりえんざにしちょう》にある運動公園の敷地にある電話ボックスにて…
私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、こんな夜更けにお電話をおかけしてもうしわけございません…あの…■崎さま…□木さまにお電話をおかけしましてほたるさんと三永《みえ》さんのことについてお問い合わせをしたのですが…ほたるさんと三永《みえ》さんのことを知りたいのであれば■崎さま方に電話して聞いてくださいと言うて突き返されました。」
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…)
私は、コイン投入口に10円玉を入れながら話をした。
「ですから、□木さまはおととしの10月10日にほたるさんと三永《みえ》さんと会ってないと答えたのです…くわしい話を聞くことができなかったのです…すみません…あの、□木さんの他にほたるさんと三永《みえ》さんのことをご存じの方はいらっしゃいますか?…松山市とその周辺にお住まいの方でお二方と親しい方はいらっしゃいますか?」
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
私のズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴り出した。
私は、受話器越しにいる相手の女性に対して『ポケベルが鳴りましたのでまたおかけ直します。』と伝えたあと一度電話を切った。
その後、ズボンの前ポケットに入っているポケベルを取り出したあとディスプレイに表示されているメッセージを見た。
「◎岡さまからだ…なんでこんな時間にポケベルを鳴らしたのか?」
…………………
それからまた100分後であった。
またところ変わって、国鉄仁保津駅付近にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし◎岡さま、コリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…あの…私のポケベルが鳴ったのでお宅に電話をおかけしたのです…先ほどどちらへお電話をかけていたのかって…菊間町の■崎さま方のお宅ですが…もしもし、人の話を聞いてください!!…私は、ある人から『おととしの10月10日になにをしていたのよ!?』と言うて怒られたのです!!…その方は…私を心配してくださった女性の方でございます…話かわりますけど、◎岡さまは、ほたるさんか三永《みえ》さんのどちらか一方が深刻なもめ事を抱えていたと言う話を聞いていませんか!?」
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…)
私は、コイン投入口に追加の10円玉を入れながら話をした。
「ええ?…知ってる?…もしもし◎岡さま…深刻なもめ事を抱えていたのはどちらさまでしたか?…三永《みえ》さんが深刻なもめ事を抱えていたって?」
受話器越しにいる相手の女性は、私に対して『あの女は札付きのワルよ〜』と言うた。
私は、困った表情で言うた。
「札付きのワル?…◎岡さま…それはどう言うことでしょうか?もしもし!!」
受話器越しにいる相手の女性は、私に対して『知りたいのだったら■崎のババアに聞いたら?』と言うたあと、電話をガチャンと切った。
「もしもし◎岡さま!!」
(ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
受話器のスピーカーから電話が切れた音が聞こえていた。
(ガチャン!!)
思い切りブチ切れた私は、受話器をガチャンと切りながら『逃げるな!!』と言うて怒鳴りつけた。
それからまた30分後であった。
またところ変わって、仁保津駅から700メートル先の歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし■崎さま、たびたびもうしわけございません…コリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの、先ほど大西町にお住まいの◎岡さま方にお電話をおかけしたのですが、◎岡さまが■崎さまが知ってると言うたあとガチャンと電話を切ったのです…◎岡さまが私に対して『三永《みえ》は札付きのワルよ〜』と言うたのです…いえ、私じゃないですよ…◎岡さまがそのようにおっしゃられたのです…そんな風には見えない?…おかしいな…ちょっとお待ち下さいませ!!」
私は、あたりをキョロキョロとみわたしたあと再び通話に戻った。
「お待たせしました…あの■崎さま…三永《みえ》さんは…もめ事を起こすような人じゃない…とおっしゃいましたね…ちょっとお待ち下さい…私…頭がコンランしているので…正しく理解することができないのです…もう一度確認を取りますが…三永《みえ》さんにはもめ事等はなかったのですね…」
おかしい…
どうみてもおかしいぞ…
私は、受話器越しにいる相手の女性に対してこう言うた。
「もしもし■崎さま、ほたるさんはどうだったのですか?…ほたるさんも…もめ事を抱えていないって…」
おいおい…
一体どうなっているのだ…
私は、ものすごくイラついた表情でつぶやいたあと受話器越しにいる相手の女性に声をかけた。
「もしもし、もう一度◎岡さまのお宅に電話をおかけしましょうか?…いえ、確認をするためにお電話をおかけするのです…はい、はい、はい…分かりました…こんな真夜中にとつぜんお電話をおかけしてもうしわけございませんでした。」
……………………
それからまた100分後であった。
またところ変わって、山口市朝田の国道9号線沿いの歩道にある電話ボックスにて…
私は、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、たびたびもうしわけございませんが…先ほど菊間町の■崎さま方にお電話をおかけしましたが…三永《みえ》さんとほたるさんがトラブルを抱えていたと言う話は一切聞いていないと言うてましたよ…あの…なんで私にウソをついたのですか?」
受話器越しにいる相手の女性は、私に対して居直った声で『アタシはほんとうのことを言うたのよ!!』と言い返した。
だから私は、ムッとした表情で言うた。
「もしもし◎岡さま…あなたは、三永《みえ》さんは札付きのワルだとおっしゃいましたね。」
受話器越しにいる相手の女性は『言うたわよ〜』といばった声で言うたあと、私に対して『■崎のババアにもう一度聞いてよね!!』と言うてガチャンと電話を切った。
「もしもし◎岡さま…コラ!!」
またやられた…
なんなのだ一体もう…
…………………………
時は、朝8時頃であった。
またところ変わって、国鉄山口駅の待合室にて…
待合室のベンチの上にスーパーマップルの中国地方の道路地図がひらいた状態で置かれていた。
私は、キオスクで購入したパスコのこしあんパンを食べながら万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
書き込みをしている私は、困った表情でつぶやいた。
一体…
どうなっているのだ…
ますますわけがわからなくなった…
◎岡さまは、三永《みえ》さんは札付きのワルだと言うた…
そのまた一方で、■崎さまは三永《みえ》さんはもめ事を起こす人じゃないと言うた…
どちらの意見が正しいのだ…
ますますわからなくなったじゃないか!!
……………………
怒り狂った私は、食べかけのこしあんパンを口にほおばったあともぐもぐと食べた。
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