大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【感謝知らずの女】
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夕方4時頃であった。
私は、東予市と丹原町の境目の県道と周越農道《のうどう》の交差点付近にある産直市場でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、県道を出たあと国道11号線〜県道伊予川内線を通って西へ向かった。
夕方5時半頃に重信町下林にあるJAの駐車場に停車した。
ショルダーバッグを持ってトラックから降りた私は、運転手《うんちゃん》にお礼を述べたあと敷地内にあるAコープへ行った。
Aコープでおむすび5個(梅干し・シャケ・ツナマヨ・こんぶ・めんたいこ)を購入したあと、再び旅に出た。
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夜8時15分頃であった。
この時間、私は松山市中野町付近を歩いていた。
車道に自動車がたくさん走っていた。
ショルダーバッグを持って歩いている私は、西へ向かって歩いていた。
………………………
この時であった。
私は、歩く足を止めたあとこう言うた。
「ユイゴンジョウヲカッテニツクリマシタ…ユイゴンジョウヲカッテニツクリマシタ…昌也《まさや》さんがユイゴンジョウを勝手に作った…って…どう言うことだ?」
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
ズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴ったので、ポケベルを取り出した。
私は、ポケベルに表示されているメッセージを見た。
あれ…
この方は…
だれ?
……………………
それからまた10分後であった。
またところ変わって、集会所の前にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…松山市福角町《しないふくずみまち》にお住まいの◎原さまのお宅でございますか?…ああ、おじょうちゃんね…すまないけど、お父さんと電話を代わってくれるかな?…お願いね。」
電話に出たのはお子さまだったので、おうちの人に代わるようにと頼んだ。
………………………
それからまた2分後であった。
受話器のスピーカーから男性の声で『はい、お電話をかわりました。』と言う声が聞こえたので、私は話をした。
「もしもし、こんな夜遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…コリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの…◎原さまでございますね…ああ、ポケベルを鳴らしてくださったのですね…ありがとうございます…あの…宮出昌也さんと言う弁護士さまをご存じですか?…そうですか…ありがとうございます…あの…今朝早くですが…東予市の黒谷《くろのたに》の集落にある集会所のカベに…『ユイゴンジョウヲカッテニツクリマシタ…』と言うメッセージが書かれていたのです…どなたが書いたメッセージかは…ちょっと分からないのです…あの…それとは別の話になりますが…過去に、ユイゴンジョウに関連があるトラブルとかは…ありましたか?」
受話器ごしにいる男性弁護士さんがおどろいた声で言うたので、私はとまどい気味の声で言うた。
「いや、私は念のために◎原さんにおうかがいしているのです…ええ…あるにはあったのですね…」
私は、黒のラッションペンを使ってメモパッドにメモ書きをしながら会話を続けた。
「え~と、私がおたずねしているのは、すでに決定済みのユイゴンジョウが改ざんされたなどの重大な事態が発生したトラブルがあったかどうかです…はい…えっ?…今からお調べになるのですね…分かりました〜」
………………………
それからまた1時間後であった。
(ジリリリリリリリリリン!!ジリリリリリリリリリン!!)
電話のベルが鳴ったので、私は受話器を手にしたあと話をした。
「もしもしコリントです…ああ…なにかおわかりになりましたか?」
電話に出てから20秒後に私はおどろいた声で言うた。
「もしもし、それはほんとうの話ですか!?…宮出弁護士にユイゴンジョウの新規作成を頼んだ人は…ちょっと待ってください…それはどう言うことでしょうか!?…ウソでしょ…」
私は、受話器ごしにいる男性に対してこう言うた。
「◎原さま…◎原さまは、宮出弁護士とセヴァスチャンと言うじいさんと水面下で接触していたことはご存じですか?…聞いてない!?…ってことは…宮出弁護士は…上の指示にしたがわずに…勝手にセヴァスチャンじいさんの頼みを引き受けた!?…それで…なんだって…大金《カネ》を受け取った!?…それで、宮出弁護士がセヴァスチャンじいさんから受け取ったカネはどうなったのですか!?…オンナに渡した…そのオンナと言うのはどなたですか!?…セヴァスチャンじいさんの情婦《レコ》?…その方のご実家はどちらにありますか!?…分かりました!!…すぐに向かいます!!」
…………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、深夜11時過ぎであった。
私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道33号線〜松山環状線〜国道437号線を通って三津浜港へ向かった。
(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
日付が変わって、1月20日の深夜2時20分頃であった。
私は、長距離トラックの運転手《うんちゃん》と一緒に三津浜港から出航した防予汽船フェリーに乗って柳井港へ向かった。
柳井港にフェリーが到着したのは深夜4時50分頃であった。
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
フェリーから降りたあと、再び長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道188号線を通って西へ向かった。
トラックは、朝5時50分頃に国鉄下松駅に到着した。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝6時50分頃であった。
私は、下松駅から乗り込んだ寝台特急はやぶさに乗って旅に出た。
個室B寝台車にて…
ショルダーバッグをひざの上にのせた状態で座席に座っている私は、バッグから取り出したコンパス時刻表をひらいたあと時刻を調べていた。
昌也《まさや》さんは一体…
なにを考えているのだ…
どこのどこまで…
私をいじりゃ気が済むのだ…
………………………
時は、夕方4時頃であった。
私は、東予市と丹原町の境目の県道と周越農道《のうどう》の交差点付近にある産直市場でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、県道を出たあと国道11号線〜県道伊予川内線を通って西へ向かった。
夕方5時半頃に重信町下林にあるJAの駐車場に停車した。
ショルダーバッグを持ってトラックから降りた私は、運転手《うんちゃん》にお礼を述べたあと敷地内にあるAコープへ行った。
Aコープでおむすび5個(梅干し・シャケ・ツナマヨ・こんぶ・めんたいこ)を購入したあと、再び旅に出た。
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夜8時15分頃であった。
この時間、私は松山市中野町付近を歩いていた。
車道に自動車がたくさん走っていた。
ショルダーバッグを持って歩いている私は、西へ向かって歩いていた。
………………………
この時であった。
私は、歩く足を止めたあとこう言うた。
「ユイゴンジョウヲカッテニツクリマシタ…ユイゴンジョウヲカッテニツクリマシタ…昌也《まさや》さんがユイゴンジョウを勝手に作った…って…どう言うことだ?」
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
ズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴ったので、ポケベルを取り出した。
私は、ポケベルに表示されているメッセージを見た。
あれ…
この方は…
だれ?
……………………
それからまた10分後であった。
またところ変わって、集会所の前にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…松山市福角町《しないふくずみまち》にお住まいの◎原さまのお宅でございますか?…ああ、おじょうちゃんね…すまないけど、お父さんと電話を代わってくれるかな?…お願いね。」
電話に出たのはお子さまだったので、おうちの人に代わるようにと頼んだ。
………………………
それからまた2分後であった。
受話器のスピーカーから男性の声で『はい、お電話をかわりました。』と言う声が聞こえたので、私は話をした。
「もしもし、こんな夜遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…コリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの…◎原さまでございますね…ああ、ポケベルを鳴らしてくださったのですね…ありがとうございます…あの…宮出昌也さんと言う弁護士さまをご存じですか?…そうですか…ありがとうございます…あの…今朝早くですが…東予市の黒谷《くろのたに》の集落にある集会所のカベに…『ユイゴンジョウヲカッテニツクリマシタ…』と言うメッセージが書かれていたのです…どなたが書いたメッセージかは…ちょっと分からないのです…あの…それとは別の話になりますが…過去に、ユイゴンジョウに関連があるトラブルとかは…ありましたか?」
受話器ごしにいる男性弁護士さんがおどろいた声で言うたので、私はとまどい気味の声で言うた。
「いや、私は念のために◎原さんにおうかがいしているのです…ええ…あるにはあったのですね…」
私は、黒のラッションペンを使ってメモパッドにメモ書きをしながら会話を続けた。
「え~と、私がおたずねしているのは、すでに決定済みのユイゴンジョウが改ざんされたなどの重大な事態が発生したトラブルがあったかどうかです…はい…えっ?…今からお調べになるのですね…分かりました〜」
………………………
それからまた1時間後であった。
(ジリリリリリリリリリン!!ジリリリリリリリリリン!!)
電話のベルが鳴ったので、私は受話器を手にしたあと話をした。
「もしもしコリントです…ああ…なにかおわかりになりましたか?」
電話に出てから20秒後に私はおどろいた声で言うた。
「もしもし、それはほんとうの話ですか!?…宮出弁護士にユイゴンジョウの新規作成を頼んだ人は…ちょっと待ってください…それはどう言うことでしょうか!?…ウソでしょ…」
私は、受話器ごしにいる男性に対してこう言うた。
「◎原さま…◎原さまは、宮出弁護士とセヴァスチャンと言うじいさんと水面下で接触していたことはご存じですか?…聞いてない!?…ってことは…宮出弁護士は…上の指示にしたがわずに…勝手にセヴァスチャンじいさんの頼みを引き受けた!?…それで…なんだって…大金《カネ》を受け取った!?…それで、宮出弁護士がセヴァスチャンじいさんから受け取ったカネはどうなったのですか!?…オンナに渡した…そのオンナと言うのはどなたですか!?…セヴァスチャンじいさんの情婦《レコ》?…その方のご実家はどちらにありますか!?…分かりました!!…すぐに向かいます!!」
…………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、深夜11時過ぎであった。
私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道33号線〜松山環状線〜国道437号線を通って三津浜港へ向かった。
(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
日付が変わって、1月20日の深夜2時20分頃であった。
私は、長距離トラックの運転手《うんちゃん》と一緒に三津浜港から出航した防予汽船フェリーに乗って柳井港へ向かった。
柳井港にフェリーが到着したのは深夜4時50分頃であった。
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
フェリーから降りたあと、再び長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道188号線を通って西へ向かった。
トラックは、朝5時50分頃に国鉄下松駅に到着した。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝6時50分頃であった。
私は、下松駅から乗り込んだ寝台特急はやぶさに乗って旅に出た。
個室B寝台車にて…
ショルダーバッグをひざの上にのせた状態で座席に座っている私は、バッグから取り出したコンパス時刻表をひらいたあと時刻を調べていた。
昌也《まさや》さんは一体…
なにを考えているのだ…
どこのどこまで…
私をいじりゃ気が済むのだ…
………………………