大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【男のウヰスキー】

時は、夜10時頃であった。

またところ変わって、宮の町にあるスナックの店内にて…

カウンターの席に座っている私は、ブラックニッカのホットウイスキーをのんでいた。

今夜は…

すごく寒いな…

こごえるよ…

……………………

それからまた60分後であった。

店の外にて…

外は、白い雪がたくさん降っていた。

私が店を出た時だった。

危険を感じた私は、すぐに店の中に入った。

またところ変わって、店の中にて…

私は、ママに対して助けを求めた。

「ママ、追われている!!…隠れさせてください!!」

ママは、私に対してトイレに隠れるように言うた。

私は、個室トイレに隠れたあと二重ロックをしたあとポケベルの電源をオフにした。

その後、ショルダーバッグを抱きしめた状態でうずくまった。

それから3分後であった。

二岡総裁《そうさい》と田嶋組長《くみちょう》と小林の3人が入店した。

二岡総裁《そうさい》は、どすのきいた声でママに言うた。

「ママ、いいかな?」
「あと35分で看板よ。」
「ビールだけでもいいからいっぱいくれる?」
「いっぱいだけよ。」
「ほな、座りまひょか?」

……………………

トイレの中にて…

ショルダーバッグを抱きしめた状態でうずくまっている私は、ひどくおびえた様子でつぶやいた。

なんで長州組の連中がここに来たのだ…

…………………

3人が会話している様子がトイレに聞こえていた。

二岡総裁《そうさい》は、どすのきいた声で田嶋組長《くみちょう》に言うた。

「きょうも伊豆原《あのヤロー》を見つけることができなかったな〜」

田嶋組長《くみちょう》は、不気味な声で『ああ、そのようだな〜』と言うた。

小林は、怒った声で言うた。

「田嶋組長《くみちょう》、どないしまっか?」

田嶋組長《くみちょう》は、不気味な声で言うた。

「小林、まあそうカリカリしなさんな〜」
「しかしですよ!!」
「落ち着け〜」

二岡総裁《そうさい》は、ビールをひとくちのんだあとこう言うた。

「ところで、入院中の竹宮の容体はどないなってんねん?」

小林は『今のところは…大丈夫です。』と答えた。

………………………

時は、看板の5分前(深夜11時55分頃)であった。

二岡総裁《そうさい》たち3人は、勘定《おあいそ》をすませたあと店から出た。

それから4分後であった。

ママがトイレに隠れている私ママの声が聞こえた。

「お客様…お客様…」
「はい。」
「大丈夫?」
「大丈夫です。」

私は、ショルダーバッグを持ってトイレから出たあとポケベルの電源をオンにした。

あぶなかった…

隠れている時に、ポケベルの音でバレたら…

命を落とすところだった…

……………………………

時は、1月21日の朝8時半頃であった。

またところ変わって、東予市にある周桑病院の個室病棟《びょうしつ》にて…

個室病棟《びょうしつ》のベッドに包帯姿の番頭《ばんと》はんがいた。

番頭《ばんと》はんのそばには山岡がいた。

番頭《ばんと》はんは、出された食事をひとくちも食べていなかった。

山岡は、心配げな声で番頭《ばんと》はんに言うた。

「竹宮。」
「なんや。」
「めしは?」
「食いたくない…」
「どれか一品でもいいから…」
「食いたくねえと言うたら食いたくねえんだよ〜」

番頭《ばんと》はんは、つらそうな声で山岡に言うた。

「おい!!」
「どうした?」
「伊豆原《あのヤロー》はまだ逃げて回っているのか?」
「今、二岡総裁《おやぶん》たちがあちらこちらを回って探している。」
「そうか。」

…………………………

それからまた数分後であった。

山岡が個室病棟《びょうしつ》から出た時だった。

山岡は、不審な男4人をみたあと再び個室病棟《びょうしつ》に入った。

個室病棟《びょうしつ》にて…

山岡は、番頭《ばんと》はんに対して非常事態が発生したことを伝えた。

「竹宮!!」
「どうした!?」
「伊豆原《やつ》が来たぞ!!構成員《チンピラ》3人を連れてやってきた!!」
「なんだと!!」

(バタン!!)

それからすぐに、伊豆原《いずはら》と構成員《チンピラ》3人が個室病棟《びょうしつ》に乱入した。

このあと、山岡はふところに隠していた拳銃《チャカ》を取り出したあと伊豆原《いずはら》に向けて発砲した。

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

伊豆原《いずはら》は、山岡が持っていた拳銃《チャカ》で撃ち殺された。

「アニキ!!」
「オドレ山岡!!」

思い切りブチ切れた山岡は、構成員《チンピラ》たちと乱闘を繰り広げた。

山岡は、番頭《ばんと》はんに対して『逃げろ!!』と言うた。

「竹宮!!早く逃げろ!!」
「山岡!!」
「早く逃げろ!!」

このあと、包帯姿の番頭《ばんと》はんが個室病棟《びょうしつ》から逃げ出した。

「アニキ!!竹宮が逃走したぞ!!」
「またんかいコラ!!」

このあと、伊豆原《いずはら》と一緒に来ていた3人の構成員《チンピラ》たちは番頭《ばんと》はんの追跡を始めた。

個室病棟《びょうしつ》の床に伊豆原《いずはら》と山岡の遺体が横たわっていた。

山岡は、構成員《チンピラ》たちが持っていたナイフで斬《き》られたあと出血多量によるショックで亡くなった。

…………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、平戸港の待合室にある公衆電話のコーナーにて…

(ジー、ジー、ジー…)

私は、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。

コイン投入口に10円玉をたくさん入れたあとダイヤルを回した。

……………………

(ポト…)

10円玉1枚が金庫に落ちたあと、話をした。

「もしもし、コリントでございます…ああ、内子警察署の西口さまでございますね…」

それから10秒後であった。

私は、おどろいた声で言うた。

「なんだって…セヴァスチャンじいさんは…まだ生きていた!?…もしもし!!…一体どう言うことですか!?…セヴァスチャンじいさんは去年の暮れに亡くなられたのですよ!!…わかりましたよ!!…宮出さん方へ参りますよ!!」

………………………

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

それからまた1時間後であった。

私は、平戸港《みなと》でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。

トラックは、出発してから5時間後に福岡空港に到着した。

(ゴーッ…)

時は、夕方4時半頃であった。

私は、福岡空港から飛び立った東亜国内航空機に乗って松山空港へ向かった。

機内にて…

私の左腕につけているロレックスの腕時計は、夕方4時50分をさしていた。

ショルダーバッグをひざの上にのせた状態で座席に座っている私は、すごくイラついた表情を浮かべながらつぶやいた。

一体、どうなっているのだ…

セヴァスチャンじいさんがまだ生きていた…

それじゃあ…

和歌山県の山中で発見された遺体は…

影武者だったと言うのか!?

……………………
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