大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【日暮れ坂】

(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…キーッ!!)

時は、深夜11時半頃であった。

またところ変わって、垂水市中央町にある徳田さんの家の前にて…

徳田さんの家の前にニッサンセドリックの黒パトが停車した。

(カチャ…)

黒パトが停止したあと、待機していた警察官が後部座席のドアをあけた。

私は、ショルダーバックを持って後部座席から降りた。

私が車から降りた時だった。

徳田さんの家の前にトヨタハイエースワゴンの救急車が停まっていた。

家の前に近隣住民たちがたくさん集まっていた。

一体なにがあったと言うのだ…

…………………………

またところ変わって、家の中にて…

家の8畳の和室に20人の救急隊員たちがいた。

徳田さんの奥さまがたたみの上に倒れていた。

救急隊員たちは、徳田さんの奥さまに対して応急措置を取っていた。

リーダーの男性隊員がトランシーバー(無線)を使って徳田さんの奥さまの容体を伝えていた。

「80代前半の女性、脳挫傷を起こしたことによって心肺停止におちいりました!!」

この時、ショルダーバックを持っていた私が警官と一緒に入った。

かわり果てた徳田さんの奥さまの姿を見た私は、おどろいた声で言うた。

「ああ、奥さま…奥さま!!」

このあと、徳田さんの奥さまはストレッチャーに載せられた。

徳田さんの奥さまは、救急車に乗せられたあと垂水市内《しない》にある救急病院へ運ばれた。

家の前にて…

(キキキキキキキキキキキキキキキキキキ…グォーン!!ピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポー…)

徳田さんの奥さまが乗せられた救急車が家の前から出発した。

…………………………

またところ変わって、家の中にて…

私は、不安げな表情で徳田さんの奥さまが倒れた現場を見つめたあとそばにいた警官に言うた。

「徳田さんの奥さまは、何時頃倒れたのですか?」
「え~と、今から約50分前でございます。」
「50分前…」
「はい。」
「あの…通報なされた方は?」
「となりの家の息子さんでした。」
「そうですか…」

…………………………

徳田さんの奥さまに…

一体なにがあったのか…

…………………………

徳田さんの奥さんは、救急病院に到着してから10分後にお亡くなりになられた。

徳田さんの奥さまは、持病の狭心症を抱えていた…

死因は、狭心症が悪化したことによる脳挫傷による心不全であった。

……………………………

(プォー…)

時は、日本時間8月30日の夕方頃であった。

またところ変わって、ウラジオストクの貨物列車のヤードにて…

ヤード内に、貨物列車の警笛が鳴り響いた。

貨物列車のコンテナに9900垓円《がいえん》の現金が入っているジュラルミンケースがたくさん積み込まれた。

現金は、小久里《おぐり》が死亡した時に支払われた保険金であった。

(ガチャン!!)

積み込み作業が終了したあと、コンテナのトビラが閉まった。

(プォー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

それから数分後であった。

9900垓円《がいえん》の現金が積み込まれた貨物列車が出発した。

例の場所へ到着する予定は、日本時間9月7日の明け方の予定である。

番頭《ばんと》はんは、ニヤニヤした表情で出発した貨物列車を見送った。

……………………………
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