大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【夕日の街角】

時は、昼12時40分頃であった。

またところ変わって、伊根町内《ちょうない》にある漁港にて…

私は、漁港に来ていた行商のおばちゃんに声をかけたあと話をしていた。

おばちゃんは、私の問いに対してこう答えた。

「田渕《たぶち》の家のことなら知ってるわよ。」
「ああ、ご存知でしたね…あのですね〜」

私は、メモパッドのページを2ページほどめくったあとメモ書きを見た。

その後、おばちゃんに声をかけた。

「おばちゃんは、佐久本の家の嫁のことをご存知でしょうか?」
「佐久本の家の嫁も知ってるわよ。」
「ご存知でしたね…おばちゃん。」
「なあに?」
「おばちゃんは、佐久本の嫁が田渕《たぶち》の家に足を運んでいたことをご存知でしょうか?」
「ええ、知ってるわよ。」
「ちょっとお待ちください。」

私は、メモパッドの余白のページをひらいた。

その後、ゼブラシャーボの本体を右に回してシャープペンシルを出した。

メモを取る準備ができたあと、私はおばちゃんに声をかけた。

「お待たせしました…あの…お話を聞かせてください。」

おばちゃんは、私に対してしほこと祝彦《のりひこ》の関係についてしゃべった。

私は、メモ書きしながら話を聞いた。

……………………………

それからまた100分後であった。

またところ変わって、漁協の支所の玄関前にある電話ボックスにて…

私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。

「熊代さん…コリントです…今…伊根町内にある漁協の支所の前にある電話ボックスにいます…え~とですね。」

私は、メモパッドのページを2ページほどめくったあと受話器越しにいる熊代さんに声をかけた。

「漁港に来ていた行商のおばちゃんから話を聞きました…え~と…佐久本の嫁と祝彦《のりひこ》の関係について全部聞きました…はい…佐久本の嫁が祝彦《のりひこ》のもとにお弁当を届けたり…夕食を持っていったりしていた現場を毎日見ていた…とおばちゃんが言うてました…この点については真実である…と言うことで、確認済みにいたしますがよろしいでしょうか…はい…はい…」

私は、ゼブラシャーボーの赤ボールペンを使ってメモパッドに『確認済み』と記入したあと受話器越しにいる熊代さんに声をかけた。

「それとですね…熊代さんがおっしゃられたうわさについてですが…町内で暮らしている住民の方々に聞いて回りました…10人の方におたずねしましたが…そのうち…2〜3人の方が祝彦《のりひこ》が佐久本の嫁に対して『ダンナとリコンしてくれ』と強要していた…と話しました。」

私は、メモパッドのページを一枚めくりながら『それとですね〜』と言うたあと受話器越しにいる熊代さんに声をかけた。

「別の方から聞いた話ですが、祝彦《のりひこ》が佐久本の嫁の体をシツヨウに求めていた…と言う話を聞きました…詳細等は不明です…それともうひとつですが…祝彦《のりひこ》と別居中の妻に…ものすごく悪いうわさがあったことが分かりました…熊代さんがおっしゃられた祝彦《のりひこ》の妻がお給料を家に入れてなかった…と言う件についてですが…祝彦《のりひこ》の妻が…レディースローンを組まれていたことが明らかになりました…金額が何万円《いくら》であったのか…と言うのは聞いていませんが…債務超過におちいったレベルに達していたことが分かりました…他にも、ものすごく悪いうわさがたくさんありますが…私が聞いた話はそこまでです…はい…はい…はい…そうですか…はい…調査はここで終了しますが、もし他に何か分かったことがございましたらまたご一報願いますか?…よろしくお願いします…お世話になりました。」

……………………………

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、夕方4時半頃であった。

ショルダーバックを持って再び旅に出た私は、国道178号線を歩いて城崎方面へ向かった。

車道に自動車がたくさん走っていた。

もうこれ以上…

ややこしいもめごとに…

かかわりたくない…

大急ぎで大番頭《おおばんと》はんたちとマァマとドナ姐《ねえ》はんたちを見つけなきゃ…

時間がない…

急がなきゃ…

…………………………
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