大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【風が泣く時】
時は、11月12日の朝8時50分頃であった。
またところ変わって、敦賀市内の警察署内にある留置場にて…
私は、まだ眠っていた。
この時、熊代さんが留置場にやって来た。
熊代さんは、眠っている私に声をかけた。
「コリントさま…コリントさま。」
熊代さんの声で目覚めた私は『んー…何時?』と言いながら起き上がった。
私は、ショルダーバックの横に置かれていたロレックスの腕時計を見ながら時間を言うた。
「もうすぐ9時や…」
……………………………
時は、朝10時頃であった。
またところ変わって、生活安全課《せいあん》にて…
ソファに座っている祝彦《のりひこ》は、かたくなになっていた。
祝彦《のりひこ》は、生活安全課《せいあん》の男性警察官に対して『別居中の妻とやりなおす気はない!!』と言うた。
男性警察官は、おだやかな声で『そんなことないよ〜』と言うたあと『奥さまは『やり直したい』と言うてるよ。』とさとした。
この時、熊代さんが生活安全課《せいあん》の前を通りかかった。
熊代さんは、それから数秒後に会議室へ行った。
またところ変わって、会議室にて…
熊代さんと私は、向かいあった状態で座っていた。
私が座っている席のテーブルの上にメモパッドとゼブラシャーボーの本体が置かれていた。
熊代さんの話を聞きながらメモ書きをしていた私は、メモ書きを終えたあと熊代さんに声をかけた。
「お話はよくわかりました…佐久本の嫁が祝彦《のりひこ》のお弁当を作っていたことと夕食の差し出しをしていたのですね。」
私は、メモパッドのページを数ページほどもどしたあと熊代さんに声をかけた。
「あの〜、もう一度確認を取らせていただきますが…佐久本の嫁が祝彦《のりひこ》に対してお弁当を作ったり夕食の差し出しをしたりなどのお世話を始めたのはいつ頃からですか?」
「3ヶ月前からです。」
「そのことについて、別居中の奥さまはご存知だったのですか?」
「ご存知なかった…と思います。」
「そうですか。」
私は、メモパッドのページを2ページほどめくったあと『え~と…』と言いながらメモ書きを見た。
その後、熊代さんに声をかけた。
「念のために祝彦《のりひこ》の家庭のことについておたずねしますが…祝彦《のりひこ》の家族は何人いらっしゃいますか?」
「4人ですよ。」
「内訳は?」
「別居中の奥さまとお子さまがふたりいます。」
「お子さまは一緒に暮らしていたのですか?」
「ふたりのお子さまは、大阪と千葉県にある全寮制の学校にいます…ふたりとも娘さんです。」
「学年は?」
「上の娘さんは高3…下の娘さんは小学6年生です。」
「おふたりは、クラブ活動をしているのですか?」
「ふたりとも、チアリーディング部に在籍しています。」
「分かりました…別居中の奥さまはお勤めをしているのですか?」
「はい…西舞鶴にある振興局《おやくしょ》で働いていましたが…転勤で新宮市《なんきしんぐう》へ移りました。」
「別居なされたのは、奥さまが新宮市《しんぐう》へ行かれた直後でしたね。」
「はい。」
「別居中の奥さまが新宮市《しんぐう》へ移られたのはいつ頃ですか?」
「2ヶ月前です。」
「2ヶ月前ですね。」
「はい。」
私は、ゼブラシャーボを使ってメモパッドにメモ書きをしたあと熊代さんに声をかけようとした。
熊代さんは、私に対してこう言うた。
「コリントさま。」
「なんでしょうか?」
「祝彦《のりひこ》と奥さまが別居するようになった件についてですが…家のキンリンで変なうわさが流れていたのを聞きました。」
「変なうわさが流れていた?」
「はい。」
「ちょっとお待ちくださいませ。」
私は、メモパッドの余白のページをひらいたあと熊代さんに声をかけた。
「熊代さん。」
「はい。」
「祝彦《のりひこ》の家のキンリンで変なうわさが流れていたと言うことについていくつかおたずねしたいのですが…え~と…キンリンで変なうわさが流れ始めたのはいつ頃ですか?」
「変なうわさが流れ始めた時期ですか?」
「はい。」
「たしか…祝彦《のりひこ》さんの奥さまが新宮市《しんぐう》へ移る半月前からでした。」
「そうですか…あの〜…その…佐久本の奥さまと祝彦《のりひこ》の間がらのうわさ…例えば、祝彦《のりひこ》と佐久本の嫁がフリンしていたとか…など…」
「それではなかったと思います。」
「おかしいな〜」
熊代さんは、私に対してこう言うた。
「変なうわさと言うのは、別居中の奥さまの方にあったのです。」
「それはどう言うことでしょうか?」
「しほこさんが祝彦《のりひこ》さんのお弁当を作ったり夕食の差し出しをするようになったのは、別居中の奥さまが祝彦《のりひこ》さんに対して暴力をふるったからではないか…と言うことでした。」
「それは一体どう言う意味ですか!?」
「意味はありません…他にも、別居中の奥さまが家にお給料を入れてない…経済的な暴力をふるっていた…と言ううわさもありました。」
納得いかない表情を浮かべていた私は、熊代さんに対して声をかけた。
「熊代さん。」
「はい。」
「すみませんけれど、祝彦《ごほんにん》を会議室《こちら》に連れてきてもらえますか?」
「えっ?」
「熊代さんがおっしゃられた件について祝彦《ごほんにん》に直接おたずねしたいのです。」
熊代さんは、ものすごくめんどくさい声で私に言うた。
「祝彦《ごほんにん》が応じるかどうか…」
私は、怒った表情で熊代さんに言うた。
「熊代さん!!人の話を聞いてください!!」
「聞いてますよ〜」
「熊代さんがおっしゃられたうわさの件は、非常に深刻な問題です!!」
「よく分かってます。」
「それなら祝彦《ごほんにん》を会議室《こちら》へ連れてきてください!!」
「できたらそうしたいのですが…祝彦《ごほんにん》は今…話ができないのです。」
「分かりました…それなら私が伊根町《げんち》へ行きます。」
「よろしくお願いいたします。」
話は、そこで終わった。
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
それからまた60分後であった。
私は、国鉄小浜線《おばません》の各駅停車《どんこう》に乗って再び旅に出た。
車内にて…
座席の上に1981〜1983年の3年手帳がひらいた状態で置かれていた。
私は、万年筆を使ってメモパッドに記載されている内容を手帳に転記する作業をしていた。
熊代さんが言うた話は…
ほんとうの話か?
それとも…
ガセネタか…
………………………
伊根町《げんち》へ行って、確かめるより…
ほかはない…
……………………………
またところ変わって、敦賀市内の警察署内にある留置場にて…
私は、まだ眠っていた。
この時、熊代さんが留置場にやって来た。
熊代さんは、眠っている私に声をかけた。
「コリントさま…コリントさま。」
熊代さんの声で目覚めた私は『んー…何時?』と言いながら起き上がった。
私は、ショルダーバックの横に置かれていたロレックスの腕時計を見ながら時間を言うた。
「もうすぐ9時や…」
……………………………
時は、朝10時頃であった。
またところ変わって、生活安全課《せいあん》にて…
ソファに座っている祝彦《のりひこ》は、かたくなになっていた。
祝彦《のりひこ》は、生活安全課《せいあん》の男性警察官に対して『別居中の妻とやりなおす気はない!!』と言うた。
男性警察官は、おだやかな声で『そんなことないよ〜』と言うたあと『奥さまは『やり直したい』と言うてるよ。』とさとした。
この時、熊代さんが生活安全課《せいあん》の前を通りかかった。
熊代さんは、それから数秒後に会議室へ行った。
またところ変わって、会議室にて…
熊代さんと私は、向かいあった状態で座っていた。
私が座っている席のテーブルの上にメモパッドとゼブラシャーボーの本体が置かれていた。
熊代さんの話を聞きながらメモ書きをしていた私は、メモ書きを終えたあと熊代さんに声をかけた。
「お話はよくわかりました…佐久本の嫁が祝彦《のりひこ》のお弁当を作っていたことと夕食の差し出しをしていたのですね。」
私は、メモパッドのページを数ページほどもどしたあと熊代さんに声をかけた。
「あの〜、もう一度確認を取らせていただきますが…佐久本の嫁が祝彦《のりひこ》に対してお弁当を作ったり夕食の差し出しをしたりなどのお世話を始めたのはいつ頃からですか?」
「3ヶ月前からです。」
「そのことについて、別居中の奥さまはご存知だったのですか?」
「ご存知なかった…と思います。」
「そうですか。」
私は、メモパッドのページを2ページほどめくったあと『え~と…』と言いながらメモ書きを見た。
その後、熊代さんに声をかけた。
「念のために祝彦《のりひこ》の家庭のことについておたずねしますが…祝彦《のりひこ》の家族は何人いらっしゃいますか?」
「4人ですよ。」
「内訳は?」
「別居中の奥さまとお子さまがふたりいます。」
「お子さまは一緒に暮らしていたのですか?」
「ふたりのお子さまは、大阪と千葉県にある全寮制の学校にいます…ふたりとも娘さんです。」
「学年は?」
「上の娘さんは高3…下の娘さんは小学6年生です。」
「おふたりは、クラブ活動をしているのですか?」
「ふたりとも、チアリーディング部に在籍しています。」
「分かりました…別居中の奥さまはお勤めをしているのですか?」
「はい…西舞鶴にある振興局《おやくしょ》で働いていましたが…転勤で新宮市《なんきしんぐう》へ移りました。」
「別居なされたのは、奥さまが新宮市《しんぐう》へ行かれた直後でしたね。」
「はい。」
「別居中の奥さまが新宮市《しんぐう》へ移られたのはいつ頃ですか?」
「2ヶ月前です。」
「2ヶ月前ですね。」
「はい。」
私は、ゼブラシャーボを使ってメモパッドにメモ書きをしたあと熊代さんに声をかけようとした。
熊代さんは、私に対してこう言うた。
「コリントさま。」
「なんでしょうか?」
「祝彦《のりひこ》と奥さまが別居するようになった件についてですが…家のキンリンで変なうわさが流れていたのを聞きました。」
「変なうわさが流れていた?」
「はい。」
「ちょっとお待ちくださいませ。」
私は、メモパッドの余白のページをひらいたあと熊代さんに声をかけた。
「熊代さん。」
「はい。」
「祝彦《のりひこ》の家のキンリンで変なうわさが流れていたと言うことについていくつかおたずねしたいのですが…え~と…キンリンで変なうわさが流れ始めたのはいつ頃ですか?」
「変なうわさが流れ始めた時期ですか?」
「はい。」
「たしか…祝彦《のりひこ》さんの奥さまが新宮市《しんぐう》へ移る半月前からでした。」
「そうですか…あの〜…その…佐久本の奥さまと祝彦《のりひこ》の間がらのうわさ…例えば、祝彦《のりひこ》と佐久本の嫁がフリンしていたとか…など…」
「それではなかったと思います。」
「おかしいな〜」
熊代さんは、私に対してこう言うた。
「変なうわさと言うのは、別居中の奥さまの方にあったのです。」
「それはどう言うことでしょうか?」
「しほこさんが祝彦《のりひこ》さんのお弁当を作ったり夕食の差し出しをするようになったのは、別居中の奥さまが祝彦《のりひこ》さんに対して暴力をふるったからではないか…と言うことでした。」
「それは一体どう言う意味ですか!?」
「意味はありません…他にも、別居中の奥さまが家にお給料を入れてない…経済的な暴力をふるっていた…と言ううわさもありました。」
納得いかない表情を浮かべていた私は、熊代さんに対して声をかけた。
「熊代さん。」
「はい。」
「すみませんけれど、祝彦《ごほんにん》を会議室《こちら》に連れてきてもらえますか?」
「えっ?」
「熊代さんがおっしゃられた件について祝彦《ごほんにん》に直接おたずねしたいのです。」
熊代さんは、ものすごくめんどくさい声で私に言うた。
「祝彦《ごほんにん》が応じるかどうか…」
私は、怒った表情で熊代さんに言うた。
「熊代さん!!人の話を聞いてください!!」
「聞いてますよ〜」
「熊代さんがおっしゃられたうわさの件は、非常に深刻な問題です!!」
「よく分かってます。」
「それなら祝彦《ごほんにん》を会議室《こちら》へ連れてきてください!!」
「できたらそうしたいのですが…祝彦《ごほんにん》は今…話ができないのです。」
「分かりました…それなら私が伊根町《げんち》へ行きます。」
「よろしくお願いいたします。」
話は、そこで終わった。
……………………………
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私は、国鉄小浜線《おばません》の各駅停車《どんこう》に乗って再び旅に出た。
車内にて…
座席の上に1981〜1983年の3年手帳がひらいた状態で置かれていた。
私は、万年筆を使ってメモパッドに記載されている内容を手帳に転記する作業をしていた。
熊代さんが言うた話は…
ほんとうの話か?
それとも…
ガセネタか…
………………………
伊根町《げんち》へ行って、確かめるより…
ほかはない…
……………………………