大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【櫻(さくら)の花のように・その4】

時は、午前10時55分頃であった。

またところ変わって、大街道のバス乗り場にて…

しほこと私は、バス停にいた。

私は、ショルダーバックの中に収納されていた親展書《ことづけ》を取り出したあとフタをしめた。

その後、私はしほこに声をかけた。

「ねーちゃん…ねーちゃん!!」
「はい。」
「これ、ほたるさんからねーちゃんへの親展書《ことづけ》だ!!」
「えっ?」
「おい!!受け取れ!!」

私は、しほこの右手に親展書《ことづけ》をにぎらせたあと怒った声で言うた。

「ねーちゃん!!オレはほたるさんからねーちゃんに対して親展書《そのテガミ》を届けてくれと頼まれたのだよ!!…ねーちゃんが受け取ればすぐ済んでいたのに、ねーちゃんがグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズグズ…と言う気持ちになっていた!!…オレがどんな思いにかられたのか…分かってない!!」

しほこは、ものすごくつらい表情を浮かべながら『ごめんなさい〜』と言うたあとこう言うた。

「アタシ…気持ちが…ゆらいでいたのです。」

私は、すごく怒った声でしほこに言うた。

「気持ちが揺らいでいたからなんだと言うのだ!?」
「結婚にしばられるのはイヤ…イヤだから、ほたるママのお誘いを受けるべきか…と悩んでいたのです。」
「悩んでいたからなんだと言うのだ!?」
「だから…どうしていいのか分からない…分からないから…コリントさまに会って…」

私は、しほこに対して怒鳴り声をあげた。

「ふざけるな!!おとといオレは、ねーちゃんに対して『自分探しをするな!!』と言うたのだぞ!!…『自分磨きをしろ!!』と言うたのだぞ!!…ねーちゃんは『結婚にしばられるのはイヤ!!』と言うて逃げているじゃないか!!オレは…逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて…逃げてばかりいるねーちゃんがいらつくのだよ!!…結婚に向いてないと言うな!!…ねーちゃん自身が結婚に向いていくのだ!!」

私に怒鳴られたしほこは、その場に座り込んだあとグスングスンと泣き出した。

この時、久万高原行きの国鉄バスがバス停に到着した。

ショルダーバックを持っている私は、足早にバスに乗り込んだ。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

それからまた1分後であった。

私が乗り込んだ国鉄バスが大街道のバスターミナルから出発した。

私に怒鳴られたしほこは、しゃがんだ状態で長時間に渡って泣き続けた。

しほこは甘ったれている…

自分自身を磨かずに…

自分探しばかりをしていた…

だから私にきらわれたのだよ…

…………………………
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