あの放課後、先生と初恋。
「皆木!おまえヤバすぎだわ!下手したらひとりで全勝できるぞっ」
「任せろおまえたち!!」
「マジたのむっ!オレたちの商品券が懸かってっから!!」
素人相手に本気出しすぎかも?とは思ったけれど、なにを言ってるんだ球技大会だぞ今日は。
2回戦も突破し、準決勝にまで上り詰めたわたし。
タオルと水筒を渡してくれた唯ちゃんが得意げにつついてくる。
「どーしたのニーナ。すごい気合い入ってんじゃん」
「あちらをご覧ください、唯の嬢」
「ん?」
わたしがラケットをくいっと傾けた先、腕を組んで見守っているイケメン教師がひとり。
ふっと、たぶん笑ってくれた……!!
「旦那が見てらあ」
「あー、なるほどね。じゃあその調子で優勝して」
「おうよっ!!」
そんなこんなで迎えた球技大会当日は。
わたしたちのクラスはバスケもバレーも、野球もサッカーも、そして卓球も。
なんと先輩を差し置いて上位を独占しているという、素晴らしい結果だった。