闇にまぎれた蛍

†明かされる奏の秘密†










ー・ー・ー・ー・ー・ー








「はぁぁ……あ…」







私は学園から出て買い物に行くのも気分じゃないので、寮に戻っていた






……承諾しちゃったよ……







『これは私の携帯のアドレス。ただし、連絡するなら一週間以内にね。私一週間後にはアドレス変えてるから』







……なーんて言って、アドレスも渡しちゃって、しかも……







カサリとポケットから紙のかすれる音がして、私はそれを取り出した






……しかも、奏のアドレスまで貰っちゃって………







あ~あ~……やっぱ、わかりましたなんて言うんじゃなかった……








私はベッドに突っ伏して自己嫌悪に陥っていた







と、その時







プルルルルッ







と私の仕事用携帯(私はプライベート用と仕事用、披露用と三つ携帯を持っている)がなった







< 194 / 244 >

この作品をシェア

pagetop