社長とは恋愛しません!
その瞬間、砂川さんに抱き寄せられた。

「あなただって、大人でしょう。こういう場所に来て、分かっていますよね。」

何!?こういう場所って、どんな場所よおおおお!


その時だった。

砂川さんが、私から離れた。

「俺の秘書に、不埒な事はしないでもらいたい。」

見ると、社長が砂川さんの襟を引っ張っていた。

社長‼相手は明らかに、自分よりも年上の人ですよ!

「すみません。」

大人の砂川さんは、素直に謝る。

だけど、社長はそんな砂川さんを睨みつけた。

「謝れば済むって問題じゃないでしょ。」


社長、私の為に怒ってくれている。

「まあまあ、真田社長。落ち着いて。」

事態を重く見た日向社長は、間に入った。

「申し訳ない。ウチの秘書がバカな事をして。」

日向社長も、砂川さんも頭を下げている。

「今後、気を付けて下さい。」

< 14 / 295 >

この作品をシェア

pagetop