社長とは恋愛しません!
「花音を、送ってくるよ。」

「うん。気を付けて。」

すると柚季君は、私の頬にキスした。

「帰って来たら、すぐ景子さんを抱けるようにしておいて。」

「ふふふ。分かった。」

今は、他の女を車で送ろうが、柚季を信じる事ができる。


私は、柚季君の事が好き。

柚季君も私の事が好き。

それは、何にも変える事ができないモノだと思った。


車が駐車場から出て行く。

花音ちゃんは車の中で、何を考えているのだろう。

傷つけてしまったけれど、花音ちゃんが前向きに、また恋愛ができるようになって欲しい。

今の私みたいに。


私は、柚季君の部屋の中に入り、布団の中に入った。

私の中で、トクントクンと心臓の音がする。

この鼓動を捧げるのは、柚季君だけ。

だから、柚季君。

早く帰って来てね。
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