キミの隣は特別席

絢と涼先が住むマンションの前に着いた。

「ありがとう・・・」

「何があったんだよ」

低い声で優一に聞かれた。


「なんでもないよ」

「なんでもなくないだろ?そんなに悲しい顔してんだから」

優一があたしの顔に触れようとした時、とっさに彼の手を払ってしまった。

「優一と一緒にいるのが…辛いの!!」

そう叫んで、車から急いで出て行った。

「マナ!?」


優一の声が耳に響く…




急いで絢たちの部屋に向かった。



「マナちゃん…」

絢が出迎えてくれた。

優一にあんな事を言ってしまった辛さと絢にあった安堵感があたしの中を廻る…


絢に抱きついて泣いている…

絢は何も聞かずにあたしを優しく慰めてくれている。



クリスマスマジックなんて簡単に起こらないよ…


そのままあたしは意識を手放した…




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