キミの隣は特別席
女の勝負の日

それぞれのお正月

優一side


『優一と一緒にいるのが…辛いの!!』

その言葉がぐるぐると頭の中で回る。





「いつまでボーっとしてんだよ」

バシッ

兄貴に頭を叩かれた。

「兄貴に関係ないよ」

「お前さ、パーティーの後からずっと様子が変だぞ?樹たちも心配してたし」

「考えごとしてる」

考えごとってよりも、悩み事だな

「マナちゃんとパーティーの時喧嘩したんだろ?」

兄貴って昔からカンいいよな…

「あぁ…」

「青春か〜いいねぇ〜」

にやにや笑いながら兄貴は言う。

返事しなければ良かった…





「優輝!優一くん!準備出来たみたいだから行きましょう!」

義姉さんが美紀を連れて部屋に入って来た。

今から樹たちと初詣。

寒いから出たくないし…



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