月とスッポン  一生に一度と言わず
「信長?比叡山を焼き討ちしたあの?」
「そうです。《信長による比叡山焼き討ちは、仏教の否定、比叡山の宗教的権威の否定と捉え、信長の革新性を裏付ける行動だと考えられてきました。
しかし、比叡山延暦寺の僧侶が仏教者たる本分を忘れ、修学に励まないこと、放蕩生活を送っていたことに加え、信長に敵対する勢力に加担したからで、信長にそうした意図がなかったとされています》」
「それは聞いたことがある。無神論者だって」

「無神論者者というよりは、現代の人と同じ感覚だったのではないかと言われていますね」
「私達と?」
「そうです。願わなければ叶えてくれない神は信じない。でも、心の拠り所ではある。
宗教の真の目的は神仏ではない、人心の安寧だと。それを果たさないのであれば、必要ない」
「へー」
さすが信長様だ。是非にでも安土城か本能寺へ行かねば。

「こんな話もあります。
《伊勢神宮へ資金援助をする一昨年に信長は京都の石清水八幡宮の修繕に援助をしています。
その際初めは最初三百貫と言っていたのに、最終的には千貫余りかかったと記されています。三百貫、現代だいたい4000万ほどだとして、最終的には1億2000万にまで膨れ上がった事になります》」
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