結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
「明日、ちゃんと病院に行きましょう。男の子かな、女の子かな。名前は何にしましょう。きっと和咲さんに似て可愛いでしょうね。ああ、僕はいい父親になれるでしょうか……」
「そうやって悩むってことは、すでにいいお父さんだと思いますよ」
「お父さん……」
僕がそう呟くと、彼女は花が咲くように笑った。可愛い。抱き締めたい。
「抱き締めたいけれど、しばらく我慢します。あまり触れてはいけませんね」
そばにいると触りたくなってしまうので距離をとる。触れたい気持ちを押し込めるのは苦しい。彼女の柔らかさを知ってしまったから。
これは……寝室も別にしたほうがいいのか?
「身体的な刺激で子宮が収縮すると、本で読みました」
「え、そうなの? それは困りますね……私、東梧さんに少し触れられただけで、きゅんとしちゃうので……」
「今夜も破壊力が凄まじい」
どうして彼女はいつも何気なく僕の理性を壊そうとしてくるのか。
僕が思わずそう呟くと、和咲さんが笑った。やはり寝室は別にするべきかもしれない。
「東梧さんとくっついてると幸せな気持ちになるから、寝るのは一緒でもいいですか?」
「わかりました。十年くらいは我慢できます。実績あります」
和咲さんがきょとんとした顔になり、それから声をあげて笑った。
「そんなに我慢しないで。私が寂しいです」
ああ、なんて可愛いんだろうか。しかし、母胎が最優先だ。
「愛しているよ。君も赤ちゃんも」
「ありがとう、東梧さん……私も愛してる……」
早く会いたい、僕たちの子ども。
子どものいる生活はまだ想像がつかない。苦労も多く、悩みも増えるだろう。
それでも……その日々が、とても待ち遠しい。
おわり
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読んでくださって、ありがとうございました
久しぶりに二人の話を書いて楽しかったです~!
感想などいただけると嬉しいです!!!!
これからもマイペースに創作を頑張りたいと思います。
お読みくださったすべての皆様へ心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。 2026/04/08 ゆきづき花

