死神×少女+2【続編】

第45話『その後、亜矢とグリアと……』

それから先の、少し未来。
亜矢とグリアは二人で、一時的に死神界で暮らしていた。
それに伴い、人間界で同じマンションに住んでいた人達は……
魔王、アヤメ、コラン、アイリは、今は魔界の城で暮らしている。
リョウも天界に戻って暮らしている。




「ねぇ死神、聞いてる?」
「ん?あぁ……」
「この子の名前、早く考えないと……」

亜矢の腕には、生まれたばかりの赤ん坊が抱かれている。

「女の子だから、名前は……うーん……ちょっと、聞いてる!?」

グリアは、亜矢に似た女の子の赤ん坊を見て、腕を組んで考えている。
死神と人間の間に生まれた子。これもまた前例にない事だ。
だが、死神の能力は受け継がず、ほぼ人間として生まれてきた。

「あっ!もしかして今、真剣に考えてる!?」
「まぁな」
「まぁな?……まぁな……まな……それよっ!!」
「あぁ?なんだよ!?」

グリアが『真剣』に考えている最中に口にした言葉、『まぁな』。
そして、春生まれなので『菜の花』。

亜矢とグリアの娘は、『真菜(まな)』と名付けられた。




「そう言えば、あの時言ってた『夢』ってなんだ?」
「え、何よいきなり、いつの話?」
「最初に出会った時に言ってただろ。夢があるって」
「あぁ……あれね」

亜矢が事故で命を落とした、あの時。亜矢がグリアに言った言葉だ。
『あたしには夢がある』、だから生きたいのだと……。
あの時、思い描いていた『夢』と、今の『現実』は違うかもしれない。
でも、それが幸せに繋がるのだという事であれば。
今が幸せであるのかと問われるのならば。
その答えは……

亜矢は、真菜の顔を見つめながら微笑んだ。


「もう、叶っちゃった」


あたしの命も、この子の命も、あなたが繋げてくれたのだから。
夢を叶えてくれたのは、『あなた』だから。






『ほぼ人間』の真菜は、成長過程も人間と変わらない。
魔法も使えないが、寿命などは長寿の死神と同等であるらしい。
死神や悪魔のように、年齢による見た目の変化は少しずつ緩やかになっていくのだろう。


死神と人間の娘、真菜。
彼女は一体、どのような道を歩んでいくのだろうか……?




その物語は、それから15年後。

真菜が15歳になった時に、再び物語は始まる。


―完―

【続編『今日から悪魔を目指します!』へ続きます】

【過去編『魔王×少女 ~幸せな愛の調教~』(魔王とアヤメの物語)は電子書籍化】
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