私と先生の秘密の時間
今日は卒業式。
今日私は高校を卒業する。
長かったような短かったような3年間だった。
でも、この3年間は私にとって大切な時間だった。


「「卒業おめでとう!」」


鈴音と私は声を合わせてお互いにおめでとうを言った。
クラスのみんなと写真撮ったり思い出話したりしてワイワイしていた。
鈴音は篠原先輩から連絡があって迎えにきてるそうで帰った。
私は生物準備室に向かった。
ノックをすると「どうぞ。」といつもの声が聞こえた。
私はドアを開けて先生に「卒業しました。」と言って抱きついた。
先生も「卒業おめでとう。」と言って抱きしめ返してくれた。


「もう先生と生徒じゃないですね。」


「そうだね。雪乃、これからは先生と敬語禁止ね。それだといつまでたっても教師と生徒みたいだから。わかった?」


「わかりました。じゃなかった、わかった。」


先生は笑っていた。
いきなりは難しい。
しかも「先生」呼びじゃないとしたら名前で呼ぶの?
なかなか勇気がいるけど、思い切って名前で呼んでみた。


「春輝さん。」


先生は初め驚いた顔をしていたけど「なぁに雪乃。」と言い唇にキスをした。
先生と生徒じゃないただの恋人としての初めてのキスだった。
これからは普通の恋人としてよろしくお願いします。
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