《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
お互いに初めてだと思っていたのに……なんて答える余裕はなかった。
高まり続ける熱に自分がどうなってしまうのか解らず、怖さと悦びとがないまぜになる。自分ではどうしようもなく感情が昂り、目尻に涙が滲んだ。
「れっ……レオ……?」
「あなたのグラシアを強大化させるためだ……許してほしい」
掠れた声で名を呼べば、するりと腕が伸びて頬に落ちた髪をそっと梳いてくれる。
そして落とされる、今度はとても柔らかで優しい口付けに、身も心もとろとろに融かされてしまう。
「ぅん……いいよ。特別に許す」
そのためにしなければならない事、レオヴァルトに今から何をされるのかも、本能的に大体の予想はついている。
これまでの出来事が走馬灯のように眼裏に駆け巡る。
ずっと前から気付いていた。
互いに《弱者を守りたい》という信念の部分で目指すものが一致している。二人で同じ夢を見て、同じ未来を目指すのだと。
グラシアを強大化をさせるさせないに関わらず、遅かれ早かれ──きっとこんなふうに熱く結ばれていた。
けれど、どんな理由をつけてでも、今ここでレオヴァルトに認められたかった。
立派に役目を果たすあなたの妃だと。
──私は、役立たずの聖女なんかじゃないって。
その後の躍動の激しさと痛みとで朦朧としながらも、何度もその名を呼ばすにはいられなかった。
レオヴァルトもまたユフィリアの名を何度も呼び、凛々しい腕に抱きながら愛おしそうに唇を重ねるのだった。
「レオ……ああ、レオ……。あなたが、好き……!」
そんな幸せの絶頂をようやく迎える事ができた、数日後のことだった。
義理の兄である王太子に刃を向けられたユフィリアを庇い、最愛の夫、レオヴァルトが死んだのは。
高まり続ける熱に自分がどうなってしまうのか解らず、怖さと悦びとがないまぜになる。自分ではどうしようもなく感情が昂り、目尻に涙が滲んだ。
「れっ……レオ……?」
「あなたのグラシアを強大化させるためだ……許してほしい」
掠れた声で名を呼べば、するりと腕が伸びて頬に落ちた髪をそっと梳いてくれる。
そして落とされる、今度はとても柔らかで優しい口付けに、身も心もとろとろに融かされてしまう。
「ぅん……いいよ。特別に許す」
そのためにしなければならない事、レオヴァルトに今から何をされるのかも、本能的に大体の予想はついている。
これまでの出来事が走馬灯のように眼裏に駆け巡る。
ずっと前から気付いていた。
互いに《弱者を守りたい》という信念の部分で目指すものが一致している。二人で同じ夢を見て、同じ未来を目指すのだと。
グラシアを強大化をさせるさせないに関わらず、遅かれ早かれ──きっとこんなふうに熱く結ばれていた。
けれど、どんな理由をつけてでも、今ここでレオヴァルトに認められたかった。
立派に役目を果たすあなたの妃だと。
──私は、役立たずの聖女なんかじゃないって。
その後の躍動の激しさと痛みとで朦朧としながらも、何度もその名を呼ばすにはいられなかった。
レオヴァルトもまたユフィリアの名を何度も呼び、凛々しい腕に抱きながら愛おしそうに唇を重ねるのだった。
「レオ……ああ、レオ……。あなたが、好き……!」
そんな幸せの絶頂をようやく迎える事ができた、数日後のことだった。
義理の兄である王太子に刃を向けられたユフィリアを庇い、最愛の夫、レオヴァルトが死んだのは。