《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
 愛らしい花弁の唇から漏れる吐息は熱っぽく掠れていて、こちらの欲を煽り立てるような艶を帯びている。
 十八歳の成人を迎えたばかりの、溌剌と元気な彼女の姿の奥にこんな色香を隠しているなんて。私の妻はどこまで愛らしいのだと、レオヴァルトは内心で冷や汗を流した。

「ふっ……」

 ユフィリアは懸命に声を殺そうとしているが、完全に失敗している。短い声をあげ、無意識だろうが口元を両手で覆った。
 初めての刺激をやり過ごそうとするように、しなやかな肢体がくねる。
 その様がひどく可愛く思え、小さな唇から漏れる愛らしい嬌声がもっと聴きたくなってしまう。

 レオヴァルトは身体を起こしてもう一方の手で細い顎を持ち上げると、引き結んで耐える唇をそっと喰んだ。
 舌先で隙間を押し割って愛らしい口の中に肉厚の舌を滑り込ませる。反射的に逃げようとするユフィリアの舌を捉えて、労わるように絡め取る。
 突然の口付けに驚いたのだろう。途端、硬直していたユフィリアの身体の緊張がすっとほぐれた。

「なんで……レオってば、そんなに詳しいの……。女の身体に触れたの、初めてじゃない……の……?」

 レオヴァルトは《《女性を》》熟知している。どう考えても初心の愛撫の仕方ではない事くらい、全くの初心であるユフィリアにだってわかる。

「仮にも私は王族だ。子を成す程度の教育くらいは受けているさ」
「そ、そんな教育、どうやって受けるのよ……あ、相手は……?!」
「そういう事を専門にする者たちがいる」
「それって……ちょっと悔しい」
「何故?」

 


 
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