《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
王族の衣服を纏った青年は腹を貫かれ、すでに虫の息であった。
ユフィリアは聖女が持つ治癒の力を必死で注ぎ込みながら、輪郭のぼやけた青年の顔を涙目で見下ろす。
そんなユフィリアの頬を指先で撫でながら、断末魔の言葉を残して、青年が目を閉じたのがわかった。
「ユフィリア……愛している」
亡骸となった夫の頭部を胸元に抱え込むように抱きしめる。
ユフィリアの泣き叫ぶ声が、漆黒の闇の中に溶けた。
じわじわと目頭が熱くなって、涙が頬を零れ落ちる。
ずっと聴きたかった「愛してる」の言葉が、こんなに哀しく響くなんて──。
「なぜ……なの?」
——どうして、《《また》》こうなった。
「私が、あなたのそばにいた……から?」
指先で夫の頬に触れれば、まだあたたかかった。
涙で濡れそぼった長い睫毛を伏せると、夫の額にそっとくちづけを落とす。
「私、まだ言ってない……」
——あなたを愛してるって——。
ユフィリアは聖女が持つ治癒の力を必死で注ぎ込みながら、輪郭のぼやけた青年の顔を涙目で見下ろす。
そんなユフィリアの頬を指先で撫でながら、断末魔の言葉を残して、青年が目を閉じたのがわかった。
「ユフィリア……愛している」
亡骸となった夫の頭部を胸元に抱え込むように抱きしめる。
ユフィリアの泣き叫ぶ声が、漆黒の闇の中に溶けた。
じわじわと目頭が熱くなって、涙が頬を零れ落ちる。
ずっと聴きたかった「愛してる」の言葉が、こんなに哀しく響くなんて──。
「なぜ……なの?」
——どうして、《《また》》こうなった。
「私が、あなたのそばにいた……から?」
指先で夫の頬に触れれば、まだあたたかかった。
涙で濡れそぼった長い睫毛を伏せると、夫の額にそっとくちづけを落とす。
「私、まだ言ってない……」
——あなたを愛してるって——。