《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!

「なるほど」

 深々と頭を下げて謝られ、レオヴァルトは『無能なくせにわがままで傲慢』だと聞く聖女ユフィリアの、意外な一面を知った気がした。

「見て、あれが黒騎士よ……!」

 背後から大声がしたので振り向けば、ユフィリアの見知った三人連れの聖女が腕を組み、仁王立ちをしている。あからさまないじめっ子たちの絵面だ。
 すぐそばにいるのを良いことに、聞こえよがしに悪態をついてくる。

「黒騎士を間近で見たのは初めてですけど……何だか、想像以上ですわ」

「本当。想像以上に薄汚れた、見窄らしい格好! 神聖なこの教会に、あのような穢らわしい黒騎士は相応しくありませんよねぇ?」

 三人のうちふたりが汚いものでも見るように目をすがめながら、レオヴァルトを頭の先からつま先まで睨《ね》め付ける。



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