学園最強の総長様は    私に話があるようで
ガラガラッ

…ドア開けるときって何故か緊張するよね。

教室に入るとみんなが示し合わせたかのようにシーンとしていた。

「みんなおはよー」

…誰も返事をしてこない。

どうしたんだろう?

「お、おはよ〜」

隣の席の子に話しかけたけど、怯えたような目でみて、返事はなかった。

…なんなの、?

―キーンコーンカーンコーン―

ガラガラッ

「東堂センセーおはよ〜」

「おぅ、おはようみんな。じゃあ朝のHRするか。」

何事もなかったように時間が進んでいく。

…いや、何もいないかのように、扱われてるだけかも、しれないけど。

学校、来る意味あるのかな…。

行かなくても、別に成績が良い自信はある。

あとの3日の間も、自分の部屋で勉強しようかな。

…うん、そうしよう。

「じゃあこれで終わりだ。次の授業に向けて仕度するように。」

―キーンコーンカーンコーン―

ザワザワとしだす教室の中で、久々に1人になる。

「東堂先生、今日も自習することにしました。今から帰っても、平気ですか?」

「やっぱりか…」

東堂先生が何か呟いていたけど何も聞こえなかった。

「分かった。じゃあ、また3日後にな。」

「…はい」
< 8 / 24 >

この作品をシェア

pagetop