Nightmare of Light.




「カシラ、最近また忙しくしてるんスか?ひとりで動いてるみたいっスけど」


「まあ…川内会に手ぇ出しちゃったからね。んでもへーき、もう少しで片付くよ」


「川内会は厄介っスよ…?あいつらのやり方はどこまでも汚ぇっス、せめて組長に───」


「そんなことしたら殺すから。…これでも俺、おまえらみたいな不届き者のリーダーなんだけど?いつまでも親に頼ってどーするんだよ」



それか、おまえも俺じゃダメだとでも思ってるってこと?

確かに力ずくで無理やりなトコがあるかもだけどさ、権力がすべてなこの世界では間違ったやり方ではないはずだ。


俺が必死になって手にした立場が、この今。



「────アイコに会った」


「…えっ、アイコさん…って」


「そのアイコちゃん。…ふつーに元気だったよ。結婚して子供まで作っちゃってたや」


「……そう、っスか」



この場所には俺の過去を知っている人間がほとんどだ。

俺よりも前から雲雀会を見てきた男たちがたくさんいるわけだし、矢野だってそのひとり。


でもジローと出会ったのはちょうどその頃だったっけ。

歳もそんな変わんないから、逆に気楽なところもあった。



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