Nightmare of Light.




手すら振らないで帰っていく海人を見届けるより前に、ゆうみは私の手を引いて屋敷内へと入っていく。


そしてたどり着くのは決まって私の部屋ではなく、彼の部屋。

ゆうみがここにいるとき、必ず私は1度はこの部屋に連れ込まれるようになった。



「心配したよニコちゃん」


「……ゎ、」


「がっこう、どーだった?」



ひざに乗せられて、向かい合わせ。

次はやさしくやさしく頭が撫でられる。


いつからか、こんなふうにあからさまな態度に出してくれるようになったのはこの人もだ。



「へたくそ」


「ん…っ」


「…ま、そこが可愛くてたまんないんだけど」



未成年にとうとう手を出した、ゆうみは。

開き直って私をこの上なくとことん可愛がるという戦法に出た。


この人に法律はない。

世間のルールなんて、関係がない。



< 253 / 355 >

この作品をシェア

pagetop