過去を知りたがる女【短編】
私の過去を、彼なら受け止めてくれた気がする。


いや、彼には過去なんて意味がないのかもしれない。

自分の過去も。他人の過去も。


多分、彼は知っていたんだ。自分に未来が無いことを・・・。


だから、あの時あんな質問をしたんだ。



「たばこを買う」

それが、彼に残された唯一の未来。


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