過去を知りたがる女【短編】のレビュー一覧
4.7
グラスが空いてしまったので、私はマスターにお代わりを頼んだ。
ちょうどその時、向こうの席で、歓喜の声が聞こえた。
女性が、手酌をしている。しかも、なぜか喜んでいる。
付き添いなのか、そばにいた男性が、小さく笑っていた。
お代わりをくれたマスターに、「あれはなに?」と私は訊ねたが
マスターはゆっくり、首を振っただけで、答えてくれなかった。
たぶん、彼らがなんなのか知ってても知らなくても、マスターは首を振ったろう。そういう人だ。
そういう人だからこそ、
「ね、マスター。ちょっと昔話でも聞いてよ」
人を受け入れるだけの、器がある気がする。
そう人は、だれだって受け入れてほしいのだ。
だれだって、だれだって。
ちびちび飲み始めた私の後ろを、そしてさっきの男女が、通っていった。
あの二人は、うまくやれるだろうか……?
渋い。 そして、刹那的で。 他人が何かを背負ってるなんて、気にしては生きて行けない。 そんな余裕があるのなら、一日でも長く生きられる。 でも、女は知りたがった。 何故なんだろう? きっと安らぎに飢えていたに、違いない。 ドップリと浸れる、そんな短編小説が、ここにあります。
渋い。
そして、刹那的で。
他人が何かを背負ってるなんて、気にしては生きて行けない。
そんな余裕があるのなら、一日でも長く生きられる。
でも、女は知りたがった。
何故なんだろう?
きっと安らぎに飢えていたに、違いない。
ドップリと浸れる、そんな短編小説が、ここにあります。
全ジャンルに短編を書くばかしゃちょさん。 笑える作品が多い中、これは女目線のハードボイルドな逸作。 最後の文字まで、一気に読めます。 ナイスな小道具、酒と煙草も外してません。 大人の男女の会話、ラストの描写に、脱帽です。
全ジャンルに短編を書くばかしゃちょさん。
笑える作品が多い中、これは女目線のハードボイルドな逸作。
最後の文字まで、一気に読めます。
ナイスな小道具、酒と煙草も外してません。
大人の男女の会話、ラストの描写に、脱帽です。