ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
「瀬那の事だから、考えすぎだって私をたしなめるだろうけど…聞いてよ?」

「お、おぅ。」

瀬那は何度も頷いた。

「いつか一緒に過ごした夜の事だけど。覚えてる?」

瀬那は思い出してみた。

恵美に問いただされた覚えはなかったし、特別何も困った事なんてなかった。

瀬那は

「覚えてるのは奈緒の体のラインくらいだな。」

とふざけた。

ゴツン。

瀬那は奈緒から軽いゲンコツをもらった。

「瀬那のその日の翌日のメールよ。」

瀬那には何が何だか分からなかった。

「おれ?」

瀬那から届いたあの時のメールには、こうあった。

“家へ帰るなり、酒を抜くのに風呂へ入れと言われた”

瀬那はその日の自宅でのやりとりを細かく思い出したが、身に覚えは全くない。

「それのドコが怪しいんだよ?」

瀬那は

奈緒のいつもの思慮深さが災いしている、と続けたが

「やっぱ瀬那も男だね。いい?瀬那はあの時、私と飲みに行くって話しちゃったわよね?」

瀬那は眉間に皺を寄せたまま、ただ頷いた。

「飲んでる街の名も話したわよね?」

頷く。
< 178 / 242 >

この作品をシェア

pagetop