❁live your life❁


まるで付き合ってるみたい…



私達、傍(はた)から見たらカップルに見えるかな



「ん、うまい」



すると、汐月はチョコレートパフェをスプーンで掬(すく)うと私の口元に持ってきた



恥ずかしさと嬉しさが混ざり合う



「溶けるぞ」



「う、うん」




意を決して目の前にあるチョコパフェをパクッと食べると、控えめな甘さの中にほろ苦さがあって食べやすい



「おいし…」




「だろ?」



ニカッと笑ったその顔は、どこか小さな少年のように無邪気で遠い記憶を呼び起こさせる



空っぽになったパフェグラスをテーブルに置き、体も冷えた所で店を出た

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