❁live your life❁
いつまで病室にいる訳にもいかなくて、キャリーバッグを手に取った
それを見ていた海月が口を開いた
「珠希。どこかホテルに泊まるのか?」
「うぅん、泊まらないよ。私、先に帰ってるね。海月、まだ退院出来ないでしょ?それに、お金もそんなに持ってきてる訳じゃないから」
「……まぁ、そうだよな」
海月が不貞腐れてるように感じるのは気のせいだろうか?
「海月、早く良くなって帰って来てね。待ってるから。おじさんとおばさんに宜しく伝えてね」
「…ん」
小さく返事した海月に手を振って病室を後にした