❁live your life❁


どうか気付かれませんように…両手を胸の前で合わせてギュッと目を閉じる




もちろん そんな願いは叶うはずがなく 汐月に気付いた人達は、ぞろぞろと彼を囲んで汐月の行く手を塞いだ



暫く様子を見ていた時、店内まで怒声が聞こえてきて集団の中の一人が動いたと同時に周りの人達も一斉に汐月に向かって動きだした



ここからじゃ、どんな状況なのかよく見えない



だからと言って、ここで出て行っても彼の足を引っ張るだけ



それは分かっている



だけど心配で居ても立っても居られない私は自然と足が動いていた


< 59 / 369 >

この作品をシェア

pagetop